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キング・クリムゾンのロバート・フリップ、ジミ・ヘンドリックスに会ったとき2つの賛辞を受けたことを語る

2022/08/05 15:07掲載(Last Update:2022/08/06 00:33)
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Robert Fripp
Robert Fripp
キング・クリムゾン(King Crimson)ロバート・フリップ(Robert Fripp)は、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)に会ったとき、2つの賛辞を受けたというエピソードを語る音声動画を自身のYouTubeチャンネル/SNSで公開しています。

この音声は、フリップがマネージャーのデイヴィッド・シングルトンと共に今秋に米国で行うトーク・ツアー<Robert Fripp & David Singleton’s Talking Tour 2022>のトレーラーとして公開したもので、あるトーク・パフォーマンスから抜粋したものです。

フリップは、1969年にロンドンのレボリューション・クラブでヘンドリックスに会ったと説明(ただし、日付と場所については一部のファンが異議を唱えている)。その時、彼は大きな賛辞を送られたと思ったが、数年後、さらに大きな賛辞を送られたことがわかったという。

彼は今でもその姿勢を貫いていますが、このとき初めてステージで座ったと話しています。

「もともと座って弾くタイプのギタリストだったのに、ロック・グループで活動するには座ることができないのか?」

「“ギターを弾くのに座っている人なんていないよ!”という感じだった。でも、12回の公演を終えた頃だったかな......立って弾くのは無理だと感じた。だから“座ろう”と言ったら、グレッグ・レイクが“座っちゃダメだよ、キノコみたいに見えるよ!”と言った。僕の考えで、キノコは多くの文化で豊穣のシンボルだと思うけどね」

その後、キング・クリムゾンのコンサートで新しく購入した黒いスツール(椅子)を使った際、フリップは「バックステージで、白いスーツを着て、右腕を白いアームスリング(※腕を首から釣る三角巾)に入れた男が近づいてきた。今まで会った中で最も光り輝く人の一人だった。彼は僕に近づいてきて“左手で握手してくれよ。その方がハートに近いだろう”と言った。それがヘンドリックスだった」

ヘンドリックスは1970年9月に亡くなりましたが、フリップが1969年のあの夜の別の賛辞を聞いたのは1981年になってからでした。彼は、クリムゾンのオリジナル・ドラマー、マイケル・ジャイルズの妹と本屋で偶然会った後、一緒に飲みに行きました。

「彼女が“ヘンドリックスがキング・クリムゾンを見に来た時のことを覚えてる?”と言ったので僕は“もちろん覚えているよ”と答えた。すると彼女は“私がジミ・ヘンドリックスの隣のテーブルに座ってたの知ってる?...彼は飛び上がって‘世界最高のグループだ’と言っていたわ”」

フリップは「控えめに言っても、これは現役のミュージシャンが提示できる最高の名刺の一つです」と述べています。