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ブライアン・ジョンソン、AC/DC加入時にバンドに馴染めず苦労したこと&「Hells Bell」の歌詞のインスピレーションについて語る

2022/07/29 17:41掲載
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Brian Johnson
Brian Johnson
AC/DCブライアン・ジョンソン(Brian Johnson)は、AC/DCに加入した当時、バンドに馴染めず苦労したことを明かしています。「2、3日したら、俺がそんなに上手くないってことがバレるんじゃないかと思ったんだ」。また「Hells Bell」の歌詞のインスピレーションについても振り返っています。

ジョンソンはAXS TVのインタビューの中で、当時を振り返り、バンドに馴染むのに苦労したかという質問に対して、こう答えています。

「怖かったよ。すごく怖かった。32歳にもなって、“俺はここで何をやっているんだ。2、3日したら、俺がそんなに上手くないってことがバレるんじゃないか”と思ったんだ。

そしたら、マルコム(ヤング)が2日目だったかな、俺のところに来て“歌詞を書ける?”って言ったんだよ。それで俺は“やってみるよ”と言うと、彼は“よろしく!”って言っていた。俺はリフを聴いて、ただ書いただけなんだ。当時は車好きだったから、最初に書いたのは“She was a fast machine, she keeps her motor clean(彼女はメチャクチャ速いマシン、エンジンだって綺麗だぜ)”という一行だった(“You Shook Me All Night Long”の歌詞)。

俺が思いついた中で一番良かったのは、これだよ(笑)。“Best damn woman I ever seen(今まで出会った中で最高の女だ)”ってね。そこから始まったんだ。6週間しかいなかったんだけどね。このアルバム(『Back in Black』)、このモンスター・アルバムを6週間で作ったというのは信じられない話だけどね。予算が足りなかったから、長くやる余裕がなかったんだ」

Q:すごい話ですね。バンドと一緒になったばかりですよね。今まで行ったことがないバハマに行き、まず最初にしたことは、ハードロック史上最も売れたアルバムになった作品のために歌詞を書き始めたことなんですね。

「そうなんだよ、不思議だろう? あの島にいたとき、5曲目くらいで、"ああ、もう歌詞が出てこない!"って思ったのを覚えてる。毎日考えていたからね。

プロデューサーのマット・ラングがやって来て、朝食の時に俺が元気がないのを見て、彼は“大丈夫かい、ブライアン”と言った。俺は“ああ、ちょっと苦戦しているんだ”と答えたよ。その日は本当にひどい日で、今まで見たこともないような日だった。熱帯暴風雨だった。空が黒くなって、雷が鳴って...。

(マット・ラングが)“ああ、雷が鳴っている(rolling thunder)”と言い、俺は“rolling thunder, pouring rain, coming on like a hurricane...(雷鳴が鳴り響く、土砂降りの雨、ハリケーンのように突き進む...)”“White lightning flashing(白い稲妻が斬り裂く)”と呟いたんだ(“Hells Bells”の歌詞)。つまり、俺は天気予報をしていたんだよ!(笑)。そして出来上がった。いろいろな要因が重なったおかげなんだ...。こんなに素晴らしいものが、こんなに簡単に出来るなんて、気づかないものなんだよ。もう一度やろうとしても、決してうまくいかないんだ!(笑)」