クイーン(Queen)の
ブライアン・メイ(Brian May)は、英国のハル大学から名誉科学博士号を授与されました。
ブライアンは、2007年にインペリアル・カレッジ・ロンドンで博士課程を修了し、すでに天体物理学の博士号を取得しています。現在ヨーロッパをツアー中のため、ビデオ・メッセージという形で、大学の理事長、副理事長、卒業生とその家族に向けて5分間のスピーチを行っています。
以下、スピーチの一部より
「皆さんが学部、修士、博士の学位を取得されたことを心からお祝い申し上げます。皆さんの努力と決意が、より良いキャリア、より高いスキルの仕事、さらなる研究への扉を開く貴重な資格をもたらしたのです。そしてもちろん、僕もそうでしたが、皆さんはその過程で生涯の友をたくさん得たことでしょう。
1965年にインペリアル・カレッジで物理学者としてのキャリアをスタートさせたとき、40年もの音楽活動があって、天体物理学の博士号取得が2007年まで遅れることになるとは思いもよりませんでした。僕のこの分野に対する強い情熱は途中で衰えることはありませんでしたし、学問の旅を全うしたいという気持ちも変わりませんでした。
ですから、これが少しでも皆さんの刺激になればと思います。皆さんも自分の道を歩み、紆余曲折があって、時には少しの辛抱が必要かもしれませんが、望んだことは実現できるのだということを発見していただければと思います。
皆さんの中には、今日、キャリアの不安に直面している方もいらっしゃるのではないでしょうか。当たり前のことを言うようですが、僕がそうであったように、皆さんにとって正しい道というのは一つではないのです。僕からのアドバイスは“一歩踏み出すときは、大きく踏み出しなさい”ということです。いつでも戻ってきて、また別の大きな一歩を踏み出せばいいのです」