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ピンク・フロイド『Animals』の新リミックス ついに発売決定 空飛ぶ豚の象徴的なアルバムアートワークも一新

2022/07/01 00:36掲載
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Pink Floyd / Animals 2018 Remix
Pink Floyd / Animals 2018 Remix
ピンク・フロイド(Pink Floyd)が1977年にリリースしたアルバム『Animals』が45年の時を超え、ニュー・リミックスで甦ります。『Animals 2018 Remix』が、CD、LP、Blu-ray、SACDの各フォーマットで9月16日に発売されます。また、それらすべてを収納した限定デラックス・ヴァージョンが10月7日に発売されます。

『Animals』が5.1サラウンド・サウンド(Blu-ray、SACD)にてリリースされるのは史上初。

バタシー発電所に豚が飛ぶ象徴的なアルバム・アートワークも一新されています。

『Animals 2018 Remix』は、ピンク・フロイドの音を司るジェームス・ガスリーによるオリジナル・マスター・テープからのリミックスが2018年になされたものの、様々ないきさつがありお蔵入りになっていました。(詳しくは2021年6月のニュースで)。

以下インフォメーションより

今回リリースとなる『アニマルズ(REMIX)』 はCD、LP(見開きジャケット)、Blu-ray、SACDの各フォーマットでそれぞれ単独発売。更にLP、CD、Blu-ray(オーディオ)、DVD(オーディオ)とともに、アルバムのジャケット写真撮影の舞台裏がわかるレアな写真や、ライヴ、当時のグッズなどの写真がフィーチャーされた32ページ・ブックレットが豪華ハードカヴァー・ブックに収納された「限定デラックス・ヴァージョン」も発売となる。Blu-rayとDVDにはステレオ5.1サラウンド・リミックス(ジェームス・ガスリーが担当)と、オリジナル盤の1977年のステレオ・ミックスを収録。アルバムのアートワークは今回のリリースにあたりすべて一新された。

『アニマルズ』 は1970年代半ばのイギリスにおける社会政治情勢に焦点を当てたコンセプト・アルバムであり、人間の世界を動物に比喩し、社会問題やモラルの崩壊を痛烈に批判するコンセプトへと発展させていった。ジョージ・オーウェルの『動物農場』にインスピレーションを得たこの作品は様々な階層の人々を動物に描写しており、社会的連鎖は「豚」(権力者)を頂点に、言われたことに従うしかない、感情を失った「羊」(労働者)の群れを底辺に置き、「犬」をカネと他人を支配する力で肥えていくビジネス界のボスたちに例えている。1977年から45年という長い月日が経ったものの、アルバムの語るストーリーは、社会的・経済的状況が当時と酷似している今の世の中とも共鳴する。

豚(今は“アルジー”という名で知られている)のバルーンがバタシー発電所の2本の煙突の間を漂っている、あまりにも有名で象徴的なアルバムのジャケットは、ロジャー・ウォーターズが構想し、長年ピンク・フロイドとコラボレーションを行ってきたヒプノシス・スタジオのストーム・トーガソンがデザインを手掛けたもの。今回の新たなリリースにあたり、ヒプノシスでストーム・トーガソンとパートナーを組んでいたオーブリー・“ポー”・パウエルがデザインを一新。バタシー発電所は近年大規模な再開発が行われているが、改装工事の際にオーブリー・パウエルが建物を新たな視点で撮影、オリジナル盤のデザインを印象的な形で作り替えた。彼はこう説明する。

「1977年のオリジナル盤はあまりにアイコニックで、それ自体がアートだった。それをアップデートする機会を得て、ある意味手ごわい課題ではあったが、新たに撮影を行って変わりゆく世界を反映させた。そして現代のデジタル着色テクニックを使うことにより、ピンク・フロイドのやや陰鬱なメッセージをキープした。アルバムの伝えるメッセージに忠実な、ジョージ・オーウェル風の動物のテーマと豚の“アルジー”を利用してね」


■『Animals 2018 Remix』
2022年9月16日発売予定 

【CD】 SICP-6480 税込2,750円(税抜2,500円)

【LP】 SIJP-124 税込4,400円(税抜4,000円)(完全生産限定アナログ盤/輸入盤国内仕様/新規デザイン帯)

<収録曲>
1.Pigs on the Wing(Part One)/翼を持った豚(パート1)
2.Dogs/ドッグ
3.Pigs(Three Different Ones)/ピッグス(三種類のタイプ)
4.Sheep/シープ
5.Pigs on the Wing(Part Two)/翼を持った豚(パート2)

<フォーマット・リスト>
●DELUXE VERSION(LIMITED EDITION)
1LP/1CD/1DVD*/1BLU-RAYを収録した限定デラックス・ヴァージョン(輸入盤/10月7日発売予定)
180g黒重量盤アナログ、32ページ・ブックレット、ハードカバー・ブックに収納

●CD
1CD、見開きジャケット、28ページ・ブックレット(日本盤:CD日本プレス)

●VINYL
1LP 180g重量盤、28 ページ・ブックレット、見開きジャケット(日本盤:輸入盤国内仕様でリリース)

●BLU-RAY
1Blu-ray、見開きジャケット、16ページ・ブックレット(輸入盤)

BLU-RAY - AUDIO MIXES(Audio Only)
2018 Remix - Stereo: 24-bit/192kHz Uncompressed, dts-HD MA
2018 Remix - 5.1 Surround: 24-bit/96kHz Uncompressed, dts-HD MA
1977 Original Stereo: 24-bit/192kHz Uncompressed, dts-HD MA

*DVD - AUDIO MIXES(Audio Only、輸入盤デラックス・ヴァージョンにのみ収録)
2018 Remix: 5.1 Surround Mix (Dolby Digital @ 640 kbps, 448kbps), Stereo (LPCM 24-bit/48 kHz Uncompressed),
1977 Original Stereo Mix: (24-bit/48 kHz Uncompressed)

●SACD
1SACD、ハードカバー・ブック、28 ページ・ブックレットがスリップケースに収納(輸入盤)
2018 NEW STEREO MIX (High-resolution DSD)
2018 NEW 5.1 SURROUND MIX (High-resolution DSD)
2018 NEW STEREO MIX (standard CD)

<CREDIT>
●1977 年オリジナル盤のステレオ・ミックス担当:ブライアン・ハンフリーズ
アシスタント・エンジニア:ピーター・ジェームズ
ミキシング場所:ブリタニア・ロウ

●2018年リミックス: 5.1 サラウンド&ステレオ・ミックス担当:ジェームス・ガスリー
アシスタント・エンジニア:ジョエル・プラント

1977 Original Stereo Mix by Brian Humphries
Assistant Engineer: Peter James
Mixed at Britannia Row

2018 Remix: 5.1 Surround and Stereo Mixes by James Guthrie
Assistant Engineer: Joel Plante