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セイント・ヴィンセント 「なぜか歌詞を全部知っている曲」「自分の葬式でかけてほしい曲」「歌わずにはいられない曲」等を語る

2022/06/07 15:17掲載
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St. Vincent
St. Vincent
セイント・ヴィンセント(St. Vincent)は英ガーディアン紙の企画で、曲についての様々な質問に答えています。「初めて買ったシングル」「なぜか歌詞を全部知っている曲」「パーティーで流すのに最適な曲」「自分の葬式でかけてほしい曲」「歌わずにはいられない曲」など

Q:初めて買ったシングル

「パール・ジャムの最初のアルバムのB面の一つである“Dirty Frank”で、カセットテープでした(この言葉が流行らなかったのが不思議)。パール・ジャムは私が10歳の時の全てだった。 当時のファン雑誌で、エディ・ヴェダーの義父が嫌な奴だったという話を読んだ記憶があるんだけど、この曲の中で彼を(連続殺人犯の)ジェフリー・ダーマーに例えているのよ。ちょっとファンキーよね」

Q:なぜか歌詞を全部知っている曲

「ホイットニー・ヒューストンの“My Name Is Not Susan”。この曲は、彼女が浮気相手のことを知ったという内容なんだけど、“私の名前はスーザンじゃない!”というのが、私にはとても面白くてね。1948年以降、スーザンという名前の人はいない。スーザンを悪く言うつもりはないわよ。いい名前。ただ一般的じゃなかった。選ぶにしては奇妙な名前だった。その選択について、よく考えているのよ。それに、あまり韻を踏んでいないしね。スーザン、チョーシン、ブルージン、ブージン......。スーザンと酒を飲んだから ブルージンになったのかしら?」

Q:パーティーで流すのに最適な曲

「ナイン・インチ・ネイルズの“Closer”。すごくいい曲だと思うし、グルーヴ感がすごい。以前、ある会社のクリスマス・パーティーでDJをしたことがあるんだけど、その素敵なクリスマス・パーティーで思ったのよ。“あ、そうだ。Closerをかけよう!”。数分後、クライアントがとても丁寧にやってきて“曲を変えてくれませんか?クリスマスパーティーにはちょっと合わないので...”と言った。“そうですか、わかりました”。私の境界線は、あなたの境界線ではありません」

Q:セックスする曲は

「イギー・ポップ[アンド・ザ・ストゥージズ]の“I Wanna Be Your Dog”。なんてこった、すごくセクシーだ。危険な感じがする。イギーは危険だ。危険なものはセクシーだ」

Q:自分の葬式でかけてほしい曲

「必ずと言っていいほど、無性に泣いてしまう曲がある。ジャック・ブレルの“Ne Me Quitte Pas”です。この曲を聴くと、意識的なものを超えて、腹の底まで、ある種、抑えきれずに泣いてしまうのです。でも、私はそこにいないので、お葬式で流したら面白いと思います」

Q:歌わずにはいられない曲

「先日、朝8時半に髪を切ってもらって洗ってもらっていたら、スティーリー・ダンの“Haitian Divorce”が流れてきたのよ。私は“これを歌うわ。一語一句、ソロも全部歌う。どうしようもないのよ。髪を洗ってくれてありがとう、チップも渡すけど、ごめんね、歌わなきゃならないの”と言いました。私はスティーリー・ダンの大ファンなので、どこでも聴けるのはとても嬉しい」

Q:最近、最後に聴いた曲は

「シックのバラード“At Last I Am Free”。胸が張り裂けそう。最近ナイル・ロジャースと話しました。彼は本当に天使のような人なんです。彼の人生について、そしてこの曲を含む彼が作った私のお気に入りの曲について聞くことができました。この曲はとても美しい曲です」