ボブ・ディラン　これまでで最大のアート作品発表　7トンの鉄を使った鉄道貨車の彫刻

ボブ・ディラン（Bob Dylan）は、これまでで最大のアート作品となる彫刻作品を発表。「レール・カー（Rail Car）」と名付けられたこの作品は、約7トンの鉄を使った鉄道貨車の鉄製彫刻で、ハシゴや車輪、道具などのモチーフを組み合わせています。

フランス南東部プロヴァンスのワイナリー「シャトー・ラコスト」のブドウ畑にある線路の上に設置されています。

ディランはこの作品について、「知覚と現実を同時に表現している...すべての鉄は、平和、静寂、静けさを表現するために再文脈化されている」と述べて、そして、「巨大なエネルギー......それは、旅の思索というより、旅の幻影を表している」と作品の出来栄えにコメントしています。

これはワイナリー敷地内を巡る「芸術と建築」トレイルの展示の一つ。このほか、元R.E.M.のマイケル・スタイプや、トレーシー・エミン、フランク・ゲーリー、リチャード・ロジャースらの作品も展示されています。

「シャトー・ラコスト」のアートギャラリーでは、ディランの絵画24点を集めた展覧会『Drawn Blank In Provence』が8月15日まで開催されています。この展覧会は、1989年から1991年にかけて行われたヨーロッパとアメリカのツアーでディランが描いたドローイングが展示されます。

ディランはこれまでにも、メリーランド州のカジノに設置された巨大な鉄製ゲートをはじめとする彫刻作品を制作しています。