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迷子になっていた子猫フレディ・マーキュリー 400km離れた場所で無事発見

2022/04/08 13:12掲載
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kitten Freddie Mercury - Photo by Rachel O’Brien
kitten Freddie Mercury - Photo by Rachel O’Brien
迷子になっていた子猫フレディ・マーキュリーが約400キロメートル離れた場所で無事発見されました。

生後4ヶ月の子猫フレディは、茶色がかった光沢のある黒猫で、まだ5ポンド(約2.2キログラム)ほどです。その名前は、ペンシルベニア州の動物保護施設の職員が、クイーン(Queen)フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)に敬意を表して付けたものでした。

米ニューヨーク州イサカに住むレイチェル・オブライエン(20歳)は、タトゥーを入れてもいい年齢になってすぐ、クイーンのフレディのタトゥーを入れました。そんなオブライエンはオンラインで猫のフレディを見たとき、「私の猫よ」と思い、飼うことになったそうです。

オブライエンはフレディをほとんど室内で飼っていましたが、小さな猫用ハーネスを付けて、オブライエンと時々散歩に出かけていました。

そして3月19日、この日は少し緊張していたようですが、彼女は心配せずにフレディを連れて散歩に出かけました。

散歩を始めて間もなく、フレディは通りすがりの人に驚き、「パニックになった」とオブライエンは言います。突然、フレディは飛び出して、ダッシュで逃げてしまいました。

オブライエンはそれから何日もかけてフレディを探し、彼の写真入りのチラシを貼り、ソーシャルメディアにも投稿しました。「寝ても覚めてもフレディを探していました」とオブライエンは言います。

3月25日の午後10時頃、ついにオブライエンの携帯電話が鳴りました。

フレディがいなくなってから6日も経っており、日に日に帰ってくる可能性が低くなっているように思えていました。

その電話番号に見覚えはなく、スパムかもしれないし、フレディを見つけたと勘違いした善意の人かもしれないと思ったそうです。

相手は小さな男の子でした。「君の猫を見つけたよ。首輪にオブライエンの番号が書いてあったんだ」。

男の子はフレディのことを完璧に説明し、子猫の首輪に刻まれた名前を発音しようとしたとき、「それが誰だかわからなかった」とオブライエンは言いました。男の子は「フレディ・マーキー?」 と言ったそうです。

オブライエンは住所を尋ね、その夜フレディを迎えに行きます。家族から住所を聞いたとき、彼女はその通りの名前に見覚えがないことを奇妙に思いました。彼女はずっとイサカに住んでいて、家族が言った通りの名前を聞いたことがなかったのです。

彼女はグーグルマップでその住所を入力し、その場所にショックを受けました。フレディはニュージャージー州ウェスト・ベルリンにいたのです。約250マイル(約400キロメートル)離れています。

翌朝、オブライエンは母親と一緒にイサカから車で4時間かけてウェスト・ベルリンにやってきました。

迎えてくれた家族はオブライエンに、フレディは猫や子供たちと遊ぶために家に来たと話しました。

家族はオブライエンが到着するまでの間、フレディに食事を与え、家の中で安全に保護してくれていました。

「この家族の優しさに尽きますね。誰もがそんなことをするわけではない」とオブライエンは言っています。

オブライエンによると、フレディはこの冒険で少し体重を落としたようですが、切り傷やひっかき傷、外傷はなかったという。

フレディは家までの長いドライブ中、オブライエンの膝の上で眠り、手渡された七面鳥を食べるためにだけ目を覚ましたそうです。

オブライエンによると、帰ってきてからも彼は相変わらず幸せそうで、ただ声が大きくなっただけだという。「よく叫ぶようになった」と彼女は言っています。

フレディは今後、完全に室内飼いになるという。「こんな奇跡的が二度と起こる可能性はない、こんな幸運はない。私は危険を冒すつもりはありません。家の中で飼うつもりです」とオブライエンは話しています。

以下はUSAトゥデイ紙による映像