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エド・シーラン ヒット曲「Shape of You」をめぐる著作権訴訟で勝訴

2022/04/07 13:24掲載
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Ed Sheeran - Photo by Dan Martensen
Ed Sheeran - Photo by Dan Martensen
エド・シーラン(Ed Sheeran)は、2017年のヒット曲「Shape of You」をめぐる著作権訴訟で勝訴。英国の高等裁判所の裁判官は、シーランは原告側が主張してた楽曲を盗作しておらず、その曲の権利を侵害していないとの判決を下しています。

原告側が主張していた楽曲は、サミ・スイッチ(Sami Switch)として活動するサミ・チョクリ(Sami Chokri)の楽曲「Oh Why」。

同曲の共同作曲者の弁護士であるアンドリュー・サトクリフは、「両作品の間に議論の余地のない類似性がある」と主張し、また彼は、2016年に「Shape of You」が書かれたとき、シーランは「Oh Why」を「意識的または無意識的に頭の中に入れていた」と主張していました。

原告側は、「Shape Of You」のサビのリフレイン「Oh I, Oh I, Oh I」が、「Oh Why」の楽曲中の「Oh why, Oh why, Oh why」と「著しく類似」していると主張していました。

11日間行われた裁判でシーランは、無名のソングライターからアイデアを盗んだという疑惑を否定し、自分のアルバムに貢献してくれた人の名前は常に公平に言ってきたと述べていました。

4月6日に出された判決で、高等裁判所のアントニー・ザカロリ判事は、シーランが、「Shape Of You」を作曲する際に「Oh Why」のフレーズを「意図的にも無意識的にも盗作していない」との結論を下しました。

ザカロリはまた、シーランが「Shape of You」を書く前にすでに「Oh Why」を聞いていたとする主張についても「実際のところ、彼はそれを聞いていなかったと思う」と述べ、被告側の主張には「推測の根拠」しかないと付け加えています。

シーランはSNSで公開した動画の中で、「この結果には当然満足しているけど、このような主張は今ではあまりにも多く、たとえ主張に根拠がなくても、裁判を起こすよりも和解した方が安く済むという考えでクレームを出す文化になっているように感じる」と述べ、裁判の費用を避けようとするアーティストから金を絞り取ることを意図した根拠のない訴訟を「文化」と評して非難し、また「ソングライティング業界にとって本当にダメージが大きい」とも付け加えています。