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アレックス・ライフソン、引退を拒むアーティストについて意見を述べ、継続できたにもかかわらずラッシュが終了を決断した理由を語る

2022/03/21 18:30掲載
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Alex Lifeson, courtesy of Epiphone
Alex Lifeson, courtesy of Epiphone
ラッシュ(Rush)アレックス・ライフソン(Alex Lifeson)は、ultimate-guitar.comのインタビューの中で、引退を拒むアーティストについて意見を述べ、また、継続できたにもかかわらず、ラッシュが終了を決断した理由について説明しています。

Q:今、あなたにとって「リタイア (引退) 」という言葉は呪いのようなものなのでしょうか?

「多くの人にとって、それは素晴らしいことだと思うよ。どんな仕事であれ、長いキャリアを積んで、人生のその時点に到達したのだからね。プロスポーツの選手も同じだと思うんだけど、僕らの場合は特に、まだガソリンが残っていいたんだ。僕たち(ラッシュ)はツアーを続けることもできたはず。体力があれば、ツアーを続けることもできたはずだ。僕たちは素晴らしい演奏をしていたと思う。最後のツアーでは、本当に、本当にいい演奏ができたと思う。ライヴが素晴らしく見えたし、あれが最高の終わり方だとも言えるだろう。

そうすることで、レガシーがそのまま残り、人々の記憶に残るんだ。40年間聴き続けてきたあの曲を、あのライヴで最高のヴァージョンで演奏してくれた、そんな風に記憶されるんだ。終わってしまったことは悲しいけれど、少なくともその記憶は残っている。ステージの上で椅子に座って歌って終わるようなアーティストとは違うんだ.....僕は絶対に、絶対に、絶対に、そんな風にはなりたくない。何のために?お金?自己中心的な行動? 乗り越えろ。自分自身を乗り越えるんだ。僕はそういう人間じゃないんだ。

だから生産的でありたいし、仕事を続けるつもりだ。ラッシュの曲を演奏するつもりはないし、25歳や30歳の頃の自分になろうとするつもりもないんだ。今はもう違う人間なんだ。同じ人間であることに変わりはないけれど、考え方が違うんだ。今、毎晩寝る前に2時間ほど座ってアコースティック・ギターを弾いているんだけど、それがとても楽しいんだよ。部屋には誰もいないし、妻もいないのに、とても楽しいんだ。指が痛くなるのは、いい兆候だ。僕はただ頭を振って、こんなことができるようになったことを神様に感謝し、最後の大きなオープンEコードを弾くまで続けたいと思うんだ」