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キング・クリムゾンやフォリナーの創設メンバー イアン・マクドナルド死去

2022/02/11 10:18掲載(Last Update:2022/02/11 16:32)
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Ian McDonald - Photo by Paul Natkin, Getty Images
Ian McDonald - Photo by Paul Natkin, Getty Images
キング・クリムゾン(King Crimson)フォリナー(Foreigner)の創設メンバーとして活躍したマルチ・インストゥルメンタリスト、イアン・マクドナルド(Ian McDonald)が死去。サイトUltimate Classic Rockによると、マクドナルドが亡くなったことはプレスリリースで確認されており、「2022年2月9日、ニューヨークの自宅で、家族に囲まれて安らかに亡くなった」と書かれています。75歳でした。

イアンの息子マックスによると、死因は癌でした。マックスはFacebookへの投稿で、こう書いています。

「僕の父が昨日癌で亡くなったことをお伝えするのはとても悲しいことです。父は信じられないほど勇敢で、困難な状況にあっても優しさやユーモアのセンスを失うことはありませんでした。

父は聡明で直感的な音楽家であり、優しい心の持ち主であり、素晴らしい父親でした。父は、その美しい音楽とファンの皆さんの愛によって、永遠に生き続けるでしょう。皆さん、ありがとうございました」

またキング・クリムゾンは訃報を受けて、公式サイトで「イアンのキング・クリムゾンへの貢献は、かけがえのない深いものでした。1997年に発売された『Epitaph』ボックスセットのスリーブノートに、ロバート・フリップは“イアンは音楽性、短いメロディラインを伝える卓越したセンス、そしてそれをさまざまな楽器で表現する能力を持っていた”と記していました」と追悼しています。



イアン・マクドナルドは1946年6月、英ミドルセックス生まれ。

マクドナルドは、ロバート・フリップ、マイケル・ジャイルズ、グレッグ・レイク、作詞家のピート・シンフィールドとともに、1968年にキング・クリムゾンを結成。翌69年にデビューアルバム『In the Court of the Crimson King』をリリース。サックス、フルート、クラリネット、メロトロン、ハープシコード、ピアノ、オルガン、ヴィブラフォン、バッキング・ボーカル、プロデュースなど、マクドナルドはこのアルバムの多くに関わっている。

マクドナルドは1stアルバム発表後、初の米国ツアーを最後にバンドを脱退。ともにバンドを去ったマイケル・ジャイルズと共にマクドナルド・アンド・ジャイルズを結成した。

1974年にはキング・クリムゾンの『Red』にゲスト参加した。

数年後、マクドナルドはもう一つの伝説的なバンド、フォリナーの立ち上げに貢献する。バンドの初期ラインナップは、ギタリストのミック・ジョーンズ、シンガーのルー・グラム、ドラマーのデニス・エリオット、キーボードのアル・グリーンウッド、ベーシストのエド・ガリアルディで、マクドナルドはリズムギター、木管楽器、キーボードを担当した。マクドナルドは1980年まで在籍し、『Foreigner』、『Double Vision』、『Head Games』の3枚のアルバムが大成功を収めた。数十年後、マクドナルドは2017年以降のフォリナーのリユニオン・ツアーに参加した。

マクドナルドはセッション・ミュージシャンとしても活躍し、T・レックスやスティーヴ・ハケットなど多くのコラボレーションを行った。

1999年には初のソロ・アルバム『Drivers Eyes』を発表。

その後、キング・クリムゾンの元メンバーたちと21stセンチュリー・スキッツォイド・バンドを結成し、ライヴ活動を行った。

2013年からはハニー・ウェストに参加。2017年にアルバム『Bad Old World』を発表した。