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書籍『ベニー・グッドマンとグレン・ミラーの時代 -人種差別と闘ったスウィングの巨人たち-』発売

2022/02/10 19:54掲載
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ベニー・グッドマンとグレン・ミラーの時代 -人種差別と闘ったスウィングの巨人たち-
ベニー・グッドマンとグレン・ミラーの時代 -人種差別と闘ったスウィングの巨人たち-
書籍『ベニー・グッドマンとグレン・ミラーの時代 -人種差別と闘ったスウィングの巨人たち-』(小針俊郎 著)が駒草出版から3月3日発売。

ジャズが普遍的な音楽になるためにはスウィング時代が必要でした。そしてそれは人種差別との闘いでもありました…。「スウィング」の成立過程を通して、アメリカの文化/文明にまで言及した一冊。
■『ベニー・グッドマンとグレン・ミラーの時代 -人種差別と闘ったスウィングの巨人たち-』
小針俊郎 著
2022年3月3日 発売
四六判/並製 328ページ
ISBN 978-4-909646-52-1
定価(税込み) 2,970円(税込)

<内容>

ジャズが普遍的な音楽になるためには
スウィング時代が必要でした。
そしてそれは
人種差別との闘いでもありました

現在では「スウィング」は「ジャズ」とは別の音楽だと思われています。
しかし、「スウィング」がなければ「ジャズ」はアフリカン・アメリカンという一部の人々のローカルな音楽でしかなかったのです。
そしてアフリカン・アメリカンの音楽を白人が取り入れることには、否応なく、人種という大きな壁が立ちはだかります。
「スウィング」の成立過程を通して、アメリカの文化/文明にまで言及した画期的労作です。

<目次>

はじめに〜スウィング・ミュージックはどのように興ったのか
第1章 ビッグバンド・ジャズの始まり
第2章 白人によるジャズの可能性
第3章 スウィング時代に顕著になったユダヤ系アメリカ人の影響
第4章 スウィング前史
第5章 ジャズにとっての1930年代とは
第6章 黒人バンド、フレッチャー・ヘンダーソンのアレンジを手中にするグッドマン
第7章 「スウィング」がジャズ史上に残したもの
第8章 作編曲、バンド・マネージメントの腕を磨くグレン・ミラー
第9章 スウィング人気の頂点へ駆け上るベニー・グッドマン
第10章 カーネギー・ホールへの道
第11章 グレン・ミラー楽団の船出
第12章 カーネギー後のベニー・グッドマン
第13章 グレン・ミラーの従軍
第14章 スウィング時代に起きたアフリカン・アメリカンの意識の変革
第15章 ベニー・グッドマン、グレン・ミラーの伝記映画の虚構と真実
終章  スウィング・ミュージックとジャズの普遍化
あとがき

<著者について>
小針俊郎(こばりとしお)

ジャズ評論家、プロデューサー。
1948年3月横浜市生まれ。1970年、開局時にFM東京(現Tokyo FM)に入社。主に番組編成、音楽番組制作に携わる。担当した番組は「JALジェットストリーム」「モーニング東京」「JTライヴ・アンダー・ザ・スカイ」「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」「サントリー・サウンド・マーケット」ほか多数。2007年に同社執行役員を退任後、自己のジャズ専門レーベル「24JazzJapan」を設立。
現在は音楽制作会社(株式会社クライテリア)代表としてCDプロデューサー、イベント・プロデューサー(横濱ジャズ・プロムナード、港区ジャズ・クルージング他)を務める。また、ラジオ・パーソナリティとして「Jazz in Applause」(Tokyo FMの衛星ラジオ「Musicbird」)のほか、NHK横浜放送局のラジオ第一放送、FM放送の「はま☆キラ」に出演中。ジャズ評論家としては、「ジャズジャパン」「ジャズ批評」をはじめ、日本経済新聞に音楽コラムを連載している。
一般社団法人横浜ジャズ協会副理事長、横濱ジャズ・プロムナード実行委員会プログラム部会長、一般社団法人日本ジャズ音楽協会副理事長。