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デヴィッド・ボウイ『Toy』楽曲のパフォーマンスを紹介するラジオ番組「TOY Radio Session」公開

2022/01/26 11:27掲載
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David Bowie / Toy
David Bowie / Toy
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)のYouTubeチャンネルは、最近リリースされたボウイの未発表アルバム『Toy』の楽曲のパフォーマンスを紹介する約15分のラジオ番組「TOY Radio Session」を公開しています



『Toy』のボックス・セット『TOY:BOX』全38曲はYouTubeほかで聴けます。

『TOY:BOX』は2022年1月7日発売。フィジカルは3枚組CDボックス・セット、6枚組10インチ・アナログ・ボックス・セット。

アルバム『Toy』は、2000年のグラストンベリーでの凱旋公演後にレコーディングが行われていたアルバム。グラストンベリー公演を終えたボウイは、1964年から1971年の間に初めてレコーディングした楽曲を新しい解釈でレコーディングするために、マーク・プラティやスターリング・キャンベル、ゲイル・アン・ドーシー、アール・スリック、マイク・ガーソン、ホリー・パーマー、そしてエム・グライナーからなるバンドと共にスタジオに入りました。ボウイはいわゆる“オールド・スクール”な手法をレコーディングに取り入れ、バンド・メンバー全員でライヴ・レコーディングを行い、その中からベスト・テイクを選んで可能な限り早くアルバムを発表するという計画を立てていました。しかし、残念ながら2001年当時は「サプライズ・リリース」という発売形態/コンセプトとそれを支えるテクノロジーがまだ確立されておらず、この『Toy』というアルバムをボウイが望んだように即座にファンに向けて発売することは不可能となってしまう。そこでボウイはさらにその先を見据え、同じセッション時に生まれたいくつかの新曲を仕上げ、新たな作品を創り上げた。それが2002年にリリースされたアルバム『Heathen』でした。

当初発売が予定されていた2001年から20年という時を経て、ボウイの共同プロデューサーであるマーク・プラティはこう話しています。

「『Toy』というアルバムは、喜びや燃え盛る炎、エネルギーを琥珀の中に捉えた瞬間のような作品です。音楽を演奏することに喜びを感じている人々のサウンドがここにあるのです。デヴィッドは数十年前の自身の作品を、今までの経験値と新鮮な視点から再検討していました。20年経った今、私も再びこの作品に立ち戻っているのですから、同じ意味を持っているんでしょう。彼はよく、“マーク、これは僕たちのアルバムだよ”って言っていました。昔の楽曲を再び掘り下げるこの旅路において、私は彼と共に深くのめり込んでいっていたのを知っていたんでしょうね。ようやくこのアルバムが、私たち全員のものだ、と言えるようになることを非常に嬉しく思っています」

『TOY:BOX』は、この『Toy』というアルバムのスペシャル・エディションとなる作品。レコーディング・セッションの“瞬間を切り取る”アプローチは、成長したボウイの顔を持つ赤ちゃん、というボウイがデザインしたジャケット・アートワークにも生かされています。この『TOY:BOX』には、『Toy』アルバムに加え、オルタナティヴ・ミックスや別ヴァージョンの音源や、当時のレコーディング・セッション時に収録していたアール・スリックとマーク・プラティによるアコースティック・ギターのサウンドをもとに、ボウイも気に入っていたというヴォーカルとギターのみというシンプルなサウンドを中心に置きつつ所々にエレクトリックをまぶしながら完成させた新たなミックス音源も収録されています。また、この『TOY:BOX』には、フランク・オッケンフェルス三世が撮影していた未発表の写真を多数掲載した16ページのブックレットが封入されています。