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マイク・オールドフィールド『Tubular Bells』には、偶然録音された英国軍の潜水艦に送られたモールス信号が収録されている

2022/01/25 14:55掲載
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Mike Oldfield / Tubular Bells
Mike Oldfield / Tubular Bells
電気工学技術の学会誌「IEEE SPECTRUM」によると、マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)の『Tubular Bells』には、偶然録音された英国軍の潜水艦に送られたモールス信号が収録されています。

「IEEE SPECTRUM」は、エンジニアリングと応用科学を専門とする世界最大の専門組織であるIEEEの主力雑誌およびWebサイトです。

『Tubular Bells』は1972年〜1973年に英オックスフォードシャーのザ・マナー・スタジオで録音されました。

「IEEE SPECTRUM」によると、スタジオから車で1時間ほど北上したウォリックシャー州ラグビー郊外のヒルモートンには「ラグビー・ラジオ・ステーション」という巨大な電波送信所があり、当時イギリス政府が潜水艦にメッセージを送るための超低周波(VLF)通信を行うなどしていました。

この強力な電波は、人が聴き取れる範囲内の16キロヘルツの周波数で送信されていましたが、ザ・マナー・スタジオの録音機材にも偶然拾われ、誰にも気づかれないほど低いレベルで『Tubular Bells』に録音されていたようです。

このコラムの著者であるデヴィッド・シュナイダーは、このことを確認するために『Tubular Bells』の古いCDを購入して、WAVファイルをもとに確認すると、実際にモールス信号が現れました。VVV(試験電波)とGBR(ステーションのコールサイン)の繰り返しが何度も確認できたという。

デヴィッドとは異なる人物も、この偶然録音された信号を検出し、その結果の動画をYouTubeに投稿しています。