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デヴィッド・バーンがお気に入りの音楽を紹介するプレイリスト企画 1月のテーマは「マンボ」

2022/01/02 19:15掲載
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David Byrne
David Byrne
デヴィッド・バーン(David Byrne)がお気に入りの音楽を毎月テーマを決めて紹介するプレイリスト企画『David Byrne Presents』。1月のテーマは「マンボ」。今回のプレイリストは、2021年11月に亡くなったロバート・ファリス・トンプソン教授に捧げられたものです。

以下、デヴィッド・バーンの説明より(抜粋)

「ロバート・ファリス・トンプソン教授が11月に亡くなりました。このプレイリストは彼に捧げられたものです。厳密に言えば、彼はイェール大学で“アフロ・アトランティック・アート&カルチャー”と呼ばれる分野の教授でした。しかし、彼の関心と影響力は美術史にとどまらず、ダンス、哲学、音楽、服装、詩、スピリチュアリティなど多岐にわたります。

私が彼の著作に初めて出会ったのは、ブライアン・イーノと私が『My Life In The Bush of Ghosts』というレコードを録音しているときでした。私たちは彼の著書『African Art In Motion』を読んでいたのですが、そこでは仮面や衣装がどこから来たのかということが強調されていました。彼は、儀式やパフォーマンスからそれらを切り離すことは、それらの意味の多くを取り除くことだと指摘しています。私のような演奏家にとって、これは非常に理にかなったことでした。それは、ロックンロールやヒップホップのパワーや意味を、音楽を聴かず、ショーを観ずに、舞台衣装を見て理解しようとするようなものです。

■Yale Alumni Magazineより。
(若き日のトンプソンは両親とメキシコに滞在中)

『その日の夜、ホテルのダイニングルームで、とんでもない風変わりなの音楽が聞こえてきた。私はウェイトレスに“これは何?”と聞くと、彼女は“マンボ”と言った。

その日、トンプソンは言った“僕の人生は変わった。マンボは僕にアフロ・アトランティックのクラシック音楽を照射し、もう後戻りはできなくなった”』

(これがこのプレイリストがマンボ中心である理由です。彼が聞いたマンボは“The Newpaper Mambo-La Camisa De Papel”でした。ストリーミングでは見つけられませんでした)」