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日本でのテルミン普及に努めてきた第一人者が語る、この四半世紀の歩み 書籍『テルミンとわたし』発売

2021/12/14 19:31掲載
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竹内正実 / テルミンとわたし─かたちのない、音のかたちを求めて
竹内正実 / テルミンとわたし─かたちのない、音のかたちを求めて
日本でのテルミン普及に努めてきた第一人者・竹内正実がテルミンと共に歩んだ4半世紀を振り返る。書籍『テルミンとわたし─かたちのない、音のかたちを求めて』が工作舎から2022年1月28日発売。発明者レフ・テルミンの足跡、自身を襲った病のこと、障がいを抱えながらの世界記録への挑戦、奏者ならではの身体論に加えて、習得法・演奏法をも網羅する、テルミン入門書の決定版。
■『テルミンとわたし─かたちのない、音のかたちを求めて』
竹内正実 (著)

<内容>
この楽器には、真にバリアフリーな特性が備わっている。

触れずに奏でる世界初の電子楽器テルミン。
習得が難しいとされたこの楽器の演奏法をロシアで学び、
演奏や奏法指導を通して日本での普及に努めてきた第一人者が、
この四半世紀のあゆみを振り返る。

発明者レフ・テルミンの足跡、マトリョーシカ型テルミン「マトリョミン」の開発、コンサート出演中の不慮の病による演奏者生命のはく奪、障がいを抱えながらのマトリョミン合奏による世界記録挑戦……。
演奏者の身体論・感覚論、さらには習得法・奏法・表現法までも盛り込んだ、テルミン/マトリョミン入門書の決定版!

[目次]
巻頭カラーページ テルミンとともに歩んだ四半世紀
第1章テルミンの誕生──発明者の97年の生涯
第2章出会いと学び──テルミンとともに歩んだ四半世紀1
第3章喪失と復活──テルミンとともに歩んだ四半世紀2
第4章マトリョミンの開発──合奏に適したテルミン入門機の展開
第5章テルミンが教えてくれた──身体論・感覚論への視座
第6章テルミン演奏を考える──習得のコツ・奏法・表現法・記譜法
第7章テルミンを演奏する──初心者に向けた10ステップ
第8章マトリョミンを演奏する──初心者に向けた7ステップ
第9章テルミン・ファミリーに訊く──肉親だからこそ知りえた事実

<著者について>
竹内正実(たけうち・まさみ)
1967年埼玉県生まれ。大阪芸術大学音楽学科音楽工学専攻卒業。音響エンジニアの職を経て、1993年ロシアに渡り、電子楽器テルミンの演奏法を発明者レフ・テルミンの⾎縁で愛弟⼦のリディア・カヴィナに師事。 帰国後、コンサート活動、演奏教室を通してテルミン普及に努め、マトリョーシカ型テルミン「マトリョミン」を開発。2003年から量産を開始し、楽器製造・販売を手掛ける「マンダリンエレクトロン」を創業。2013年には272名のマトリョミン合奏で世界記録を樹立した(2019年に289名で記録更新)。 2016年コンサート出演中に脳卒中を発症し、後遺症で右半身が麻痺。現在はマトリョミン・アンサンブルを主宰する一方、リハビリに励み、テルミン演奏者としての復帰を目指している。
著書に『テルミン:エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男』(岳陽舎、2000)など。演奏作品には、ソロ・アルバムとして「Time Slips Away(訪れざりし未来)」(Mandarin Records、2016)、「Vocalise」(同、2021)、「Theremin Vox Collection Vol.1」(同、2014)がある。演奏参加作品は、サザンオールスターズ・関口和之プレゼンツ「Ukulele Calendar」(1997)、映画「のだめカンタービレ最終楽章後編」サントラ(2010)など多数。