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アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソン、ヘヴィメタル・バンドがなぜ悪魔的なイメージを取り入れるのか語る

2021/11/04 16:30掲載
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Bruce Dickinson
Bruce Dickinson
アイアン・メイデン(Iron Maiden)ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)は、ヘヴィメタル・バンドがなぜ悪魔的なイメージを楽曲に取り入れ、それが引き起こした論争を楽しんでいるように見えるのかについて、ポッドキャスト「Psycho Schizo Espresso」の中で語っています。

「Psycho Schizo Espresso」はディッキンソンとオックスフォード大学の心理学者でベストセラー作家のケビン・ダットン博士による全く新しいポッドキャストです。

ディッキンソンはエピソード1の中で、こう話しています。

「すごくドラマチックだからだよ」「俺は62歳なので、1950年代後半に遡るんだけど、ヨーロッパは広くキリスト教が浸透していて、当時は今よりも多くの人が教会に通っていたんだ。おそらく4、5回、あるいはそれ以上、人々は教会を訪れていて、今のように閑古鳥が鳴くことはなかった。彼らは絶対悪や絶対善などを信じていたけど、誰も絶対善の人なんて知らなかった。でも、絶対悪がどこかに存在していることは確かだと思っていた。そうでなければ絶対善の人は存在し得ないからね。だから、自分自身を測るものが必要だったんだ。

ヘヴィメタル・バンドがイメージを取り入れることで行ったことは、人々に衝撃を与えることだった。初期のハマー・フィルム(プロダクション/英国の映画制作会社)がドラキュラを復活させたようにね(セックスありきで)。彼らはドラキュラ、血、牙、セックス、悪魔などを登場させたんだけど、これらすべてが“なんてショッキングなんだ”みたいな感じなんだけど、でも、人々を密かに興奮させていたんだ。もちろん、子供の頃は見てはいけないと言われていたけど、面白いから見てしまう。そして、想像力を働かせて物語を作っていくんだ。その後、『オーメン』や『エクソシスト』など、実際に悪の力が存在するという設定の映画が続々と公開されていった。自分がそうなりたいからではなく、ドラマの中の自分を想像し、それを音楽にしてドラマ化できることを知って、とても興奮したよ」