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K・K・ダウニング 「ジューダス・プリーストの最も重要な6つの曲」について語る

2021/10/27 17:01掲載
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K.K. Downing
K.K. Downing
K・K・ダウニング(K.K. Downing)は、ジューダス・プリースト(Judas Priest)のキャリアを変えた6曲をピックアック。「ジューダス・プリーストの最も重要な6つの曲」について語っています。英Classic Rock誌企画

●Victim Of Changes

「俺たちは17歳の時に始めて、27歳になるまで車を持っていなかった。どこへ行くにもバスに乗っていた。だから大変だったんだ。“Victim Of Changes”は、そんな俺たちを助けてくれたと思う。この曲は、何年も前に(初代ヴォーカリストの)アル・アトキンスと一緒に作った最初の曲の一つなんだ。

もともとは別の名前で呼ばれていたけど、キャリアを通じて俺たちの心に残った曲であり、常にセットリストに入っていた」



●Take On The World

「“Take On The World”は本当に重要な曲だ。すべてがうまくいかなかったかもしれないのに、そうならなかったのは、この曲のおかげで俺たちが有名になったから。多くの人はそのことを知らないし、それがこの曲を選ぶ理由でもある。当時の俺たちは、バンドとしてはまだ苦戦していて、あまりいいところがなかったんだ。

でも、この曲はヒットした。だからこそ、この曲はとても重要なんだ。シングルは36万枚ほども売れたんだからすごいよね。チャートにも載ったし、『Top Of The Pops』にも出演したんだ。

(イングランドプロサッカーリーグに加盟するプロサッカークラブの)ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズがこの曲を自分たちのアンセムとして採用してくれた。この曲は業界で注目され、『British Steel』につながり、プリーストはヘヴィメタル・バンドとしての地位を確立したんだ」



●Breaking The Law

「『British Steel』では、初めて非常に完成度の高いアルバムを作ることができた。数々の賞を受賞したカミソリの刃を使った素晴らしいジャケット、そして俺たちがレザーとスタッズを身につけて出かけた最初のアルバムで、それがファンの支持を得るのに役立ったと思っている。俺たちがハードになったことで、他の多くのバンドもそれに倣ったんだ。

“Breaking The Law”は、おそらく史上初のコンセプトビデオのひとつで、監督のジュリアン・テンプルのおかげだ。彼は、この曲を選び、ビデオを制作することで、俺たちに大きな恩恵を与えてくれた。

アイアン・メイデンのサポートを得てツアーを行い、その後、アメリカにも進出したが、それは素晴らしいことだった。“Breaking The Law”は、そのすべてに貢献したと思う」



●You've Got Another Thing Comin'

「次に来た大きなものは“You've Got Another Thing Comin'”だった。大ヒットした。アルバム『Screaming For Vengeance』に収録されていたが、特にアメリカではすぐに受け入れられた。ラジオで流れまくっていたよ」



●Turbo Lover

「多くの人に反対されるかもしれないが、“Turbo Lover”は俺たちの人生において大きな出来事だった。俺たちは世界の多くの国に出かけ、この曲はラジオで流され、アルバム『Turbo』は大成功を収めた。

今でも多くの人がこのアルバムを見つけて、本当に楽しんでいると思うし、多くの人がジューダス・プリーストといえば“Turbo Lover”を思い浮かべると思うよ。理由は聞かないでくれ、僕がそう思っているだけなんだよ!」



●Painkiller

「これは重要なアルバムだった。今でもアルバムを聴くと、“一体どうやってアルバムを作ったんだろう”と思ってしまうんだよ。最初から最後まで素晴らしい連続性があるからね。

プリーストがこのアルバムを制作した時、おそらくメタル界の大きな転換点だったと思う。80年代が終わって、未来のことばかり考えていたからね。

90年代、このアルバムを最後にロブ(ハルフォード)がバンドを脱退したにもかかわらず、パンテラであれ、メガデスであれ、誰であれ、出てきたバンドは、このアルバムを聴いて自分たちも改良するか、もっとヘヴィにするか、と考えて乗り込んできたと思う。だから、メタルというジャンルにおいて、とても重要なアルバムだったと思うんだ」