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デヴィッド・ボウイの未発表アルバム『Toy』についてトニー・ヴィスコンティ語る

2021/10/24 19:25掲載
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David Bowie / TOY、You've Got A Habit Of Leaving (Radio Edit)
David Bowie / TOY、You've Got A Habit Of Leaving (Radio Edit)
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の未発表アルバムで、11月にボックスセットの一部としてようやく正式にリリースされる『Toy』。このアルバムについてプロデューサーのトニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)が語っています。

『Toy』は2001年に発売を予定していたアルバムで、3つの新曲と、1964年から1971年の間に初めてレコーディングしたキャリア初期の楽曲を新しい解釈で再レコーディングした新ヴァージョンが収録されています。

ヴィスコンティは英Uncut誌にて次のように語っています。

「いくつかの曲は、僕が彼と一緒にいた時よりも前の年代のものだった。多くのアーティストは、過去にさかのぼってアルバムをリメイクしたいと思っているものだよ。このアルバムによって、デヴィッドは昔の曲を作り直す絶好の機会を得ることができ、彼が最初から常に素晴らしいソングライターであることが証明されたんだ。彼は過去にさかのぼって、初期の作品に光を当てることができた。このアルバムは、ちょっとしたゴースト・アルバムであり、過渡期のアルバムなんだ。『Toy』はデヴィッドの最高傑作の一つだと思っているので、人々がこのアルバムを聴けるようになったことをとても嬉しく思っています」

ヴィスコンティとボウイの協力関係は、1980年のアルバム『Scary Monsters (And Super Creeps)』を最後に途絶えていました。

2人はもともと、1999年に再会することを話し合っていましたが、『Toy』のために戻ったことで、久しぶりに一緒に仕事をすることができました。

ヴィスコンティはこう説明しています。

「僕たちは長い間、お互いに話をしていなかったんだ。ある人から電話がかかってきて、デヴィッドが僕に連絡しようとしていると言われたんだよ。“彼は君が友好的かどうかを知りたがっている”とか “責任能力について”とか、そんな内容だった。よくわからないけど、変なメッセージだったよ。それがきっかけで、デヴィッドと僕は、彼が亡くなる日まで、再び一緒に仕事をするようになったんだ。僕は信頼できる友人であり、僕たちはテレパシーに近いコミュニケーション方法をとっていた。それは、朝、靴を履くのと同じくらい自然なことだったよ」