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『談志のはなし』発売、前座生活16年半 最も長く身近にいた弟子だからこそ知る貴重なエピソード満載

2021/10/18 15:47掲載
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立川キウイ / 談志のはなし
立川キウイ / 談志のはなし
落語界のレジェンド・立川談志が逝ってはや10年。没後10年の節目に、高座などでは分からない「普段の談志」をもっと知って欲しいと、前座生活16年半、最も長く身近にいた弟子だからこそ知る貴重なエピソードが満載の『談志のはなし (新潮新書)』(立川キウイ 著)が新潮社から本日10月18日に発売されています。
■『談志のはなし (新潮新書)』
立川キウイ/著

836円(税込)
発売日:2021/10/18

<内容>

「面白い生活をしてない奴に面白い話は出来ない」前座16年半。最も長く身近にいた弟子だからこそ知る、貴重なエピソードが満載!!

「情報を疑え、常識を疑え、地球儀なんぞ信用するな」。〈最後の名人〉と謳われた立川談志が逝ってはや十年。その活躍は落語界に留まらず、多くの著作や音源で金言・名言、芸論等を遺してきた。没後十年の節目に、高座などでは分からない「普段の談志」をもっと知って欲しい――前座生活十六年半。弟子の中で一番長く談志と時間を共にした著者だからこそ知る、唯一無二、笑いはもちろんホロリとさせるエピソードが満載!!

<目次>
まえがき「囃されたら踊れ」
第一章「舟底をガリガリかじる春の鮫」
「小言は己の不快感の解消である」/「何か言われたら全部その場で使っちゃえ」/「お前も自分をどう見せるのか考えろ」/「ウンコは大事にしなきゃいけねえ」/「名刺を持つな」/「俺から目を離すな」/「面白い話をしていない奴に面白い話はできない」/「基礎はキチンとやれ」/「食いものを粗末にするな」
第二章「毒ガス、七月、八月」
「落語はどうでもいいからキチンと歌をおぼえてこい! 」/「俺の高座はドキュメントである」/「夫婦というものは性格の合わないほうがいい」/「親切だけが人を説得する」/「商売人と芸術家のソリが合うわけねぇ」/「努力とは馬鹿に与えた夢」/「古館をヨイショしてダンカンみたいになれ」/「俺はね、一流じゃないの、二流、超二流なの」
第三章「小さいことにクヨクヨすること」
「ああ、談大無念也。お前は俺の弟子なのだ、バカヤロウ」/「ワゴンがなければ、なんで大八俥で来なかった! 」/「俺がその時々で言うことが変わるくらい、弟子なら判りそうなもんじゃねえか」/「誰に何を言われてもやり続けろ」/「いいよ。大丈夫だ。弟子がいるから」/「人間は未練で生きている」/「ガンじゃない奴は死んじまえ」
第四章「勝手に生きるべし」
「お父さん、寝ちゃって大丈夫かい」/「正月や狸が見てるクリスマス」/「俺の身の回りのこと、言い付けが出来ない奴は売れねぇ」/「心臓なんてなくてすみゃないほうがいい」/「お前、字が書けるんだな」/「師匠に意味があるとしたら、落語の歴史の中にいたということを残してやれることだ」/「お前は俺の弟子なんだ」/「放送禁止文字(弟子への最後のメッセージ)」/「(無言)」/「家元にも若い者の行動は理解りません」/「目玉焼きと日の丸と下手投げ」
あとがき「二つ、いいことはない」

<著者プロフィール>
立川キウイ
本名・塚田洋一郎。1967年1月、東京都板橋区生まれ。1990年12月、立川談志に入門、十五番目の弟子となる。落語史に残る十六年半の前座の間、破門三回。2007年7月、二つ目昇進。2009年『万年前座 僕と師匠・談志の16年』(新潮社)で認められ2011年、真打昇進