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エリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスとの歴史的な一夜を語る

2021/10/18 02:07掲載
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Jimi Hendrix
Jimi Hendrix
エリック・クラプトン(Eric Clapton)は、英BBC Radioの番組で、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)との歴史的な一夜を思い出しながら、彼のお気に入りの曲を紹介しています。

クラプトンは「Killing Floor」をお気に入りに挙げ、ヘンドリックスとの歴史的な一夜を、こう振り返っています。

「ジミに初めて会ったのは、大学やケンブリッジ・メイ・ボールなどで演奏していた初期のクリームのライヴで、ジミが演奏を見に来てくれたんだ。

彼はロンドン・ポリテクニック(現ウェストミンスター大学)に来て、俺たちはそこで演奏していた。ステージに上がると、(ジミのマネージャーであり、オリジナルのアニマルズのベーシストでもある)チャス・チャンドラーが俺たちのところに来て、“ジャムをしたい友人がいるんだけど”と言ってきた。

俺は「まあいいんじゃない...」と思った。当時は面白いもので、自分が演奏できると説得すれば、誰でも誰かと一緒に演奏することができたんだよ。

それから、彼は立ち上がって、みんなの心を吹き飛ばした。俺も“ああ、俺の好きな曲を生で演奏してくれる人が、自分と一緒にステージに立ってくれているんだ”と思ったよ。

誰もが経験できないことに参加できて光栄だった。あの夜の出来事は俺の心の中で歴史的な出来事として残っているよ」

このインタビューでは、クラプトン以外にも、様々なロック・アイコンがジミ・ヘンドリックスのお気に入りの曲を紹介しています。

ホワイトスネイク(Whitesnake)デイヴィッド・カヴァデール(David Coverdale)は「Hey Joe」を選び、こう言っています。

「昔、『Rave』という雑誌があって、そこにジミ・ヘンドリックスが(英国の音楽番組)『Ready, Steady, Go』に出演するという、ちょっとした記事が載っていたのを覚えているよ。読んでいるだけで刺激的でワクワクしてきたんだ。そして、彼を見た。あとは歴史の通りだよ。

僕は、オリジナルのフリートウッド・マックのピーター・グリーンのようなシンガー/ギタリストになりたいと強く願っていたんだ。僕はギターを弾くのが好きで、ブルースなども大好きだよ。

でも、15歳のときにニューカッスルのシティホールでヘンドリックスを見たとき、僕には彼の身長が20フィート(約6メートル)もあるように見えたし、ミュージシャンとしての彼の姿はまさに燃えるようだった。そして僕は“歌手に専念しよう”と思ったんだ」

またギタリストのジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)は「The Wind Cries Mary」を選び、こう言っています。

「最初に聴いたヘンドリックスの曲は、間違いなくこの曲だった。

僕が何かをしているときに、親が持っていた巨大なステレオシステムのスピーカーから聞こえてきた。その音は素晴らしく、その曲を聴いたとき、僕の世界はひっくり返ったんだ。

周りの人にはしなかったことを、音が僕にしてくれた最初の瞬間のセカンド・ヴァージョンのようなもので、僕は完全にその音に魅了され、それが何なのかを知らなければならないと思った。

両親は、小さな子供がジミ・ヘンドリックスに夢中になっていることをかわいいと思って、アルバムを1、2枚探してくれた。僕は何時間もアルバムのジャケットを見つめ、その人の曲を聴きながら、“今まで聴いた中で最もクールな人だ!”と思ったんだ」