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ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード 前立腺がんの治療を受けていた 現在は寛解

2021/10/16 04:02掲載
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Rob Halford
Rob Halford
ジューダス・プリースト(Judas Priest)のフロントマンであるロブ・ハルフォード(Rob Halford/70歳)は、2020年の春に前立腺がんと診断され、治療を受けていたことを明らかにしています。彼によると、現在は寛解しているとのこと。

ハルフォードは米Heavy Consequenceとのインタビューで次のように語っています。

「俺は1年前にちょっとした癌の闘病生活を送ったんだが、それを乗り越えて今は寛解している。神に感謝します」「人生のこの時期に、最も好きなことを続けられていることに、感謝しかない」

ハルフォードは、最近出版した自身の回顧録『Confess』のペーパーバック版に追加された新章で、この件について取り上げています。

ハルフォードによると、この診断は2017年にまで遡って症状を追った広範な検査の結果だという。

「俺がどう感じたか? ショックと恐怖、そして奇妙なことに、少なくともこれで状況が分かったという安心感が入り混じっていた。“俺は死ぬのだろうか?”、そればかり考えていた。俺は前立腺がんで亡くなった人を知っている。“いや、君は死なないよ、ロブ”とアリ医師は言った」

ハルフォードは、放射線治療ではなく、前立腺摘出手術を選択し、2020年7月にがんを取り除くことに成功しています。

手術を受けた後、今年の初めに前立腺にさらにがんが発見され、ハルフォードは4月と5月に放射線治療を受け、6月に寛解と診断されたという。また、この1年間で盲腸に腫瘍が見つかり、盲腸の手術を受けたことも明らかにしています。

ハルフォードは「この1年はとても疲れたが、それを乗り越えられたことに喜びを感じている。メタル・ゴッドが持つことができる最も徹底的なMOT(車検証)を受けたような気がするよ」と述べています。

ハルフォードは、特に診断を受けた直後には暗い時期があったことも話しています。

「不機嫌になり、怒りに身を任せていた」そうですが、フェニックス・チルドレンズ・ホスピタルのCMを見て「現実を知ることができた」と話しています。CMには「癌の子供たちが映っていた。中にはまだ赤ちゃんもいた。子供たちは横たわっていて、体から管が出ていて、命をかけて戦っていた。子供たちは何が起こっているのか分かっていないだろう......それを見て、俺は自分がとても恥ずかしくなった。ロブ、君はなんて自分勝手なんだ? その瞬間から、自分の病気に対する精神的な態度を一変させたんだ」

さらにハルフォードは、パートナーのトーマスと家族以外には「自分が癌であることをほとんど誰にも伝えていなかった」と言い、バンドの他のメンバーにはバンドのマネージメントから伝えてもらったと述べています。

このことを公表した今、彼はファンに前立腺の検査を受けるよう呼びかけています。