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米国の高校生、ネットワークの脆弱性を利用して学区内全校の全ディスプレイを乗っ取り、リック・アストリー「ギヴ・ユー・アップ」を流す

2021/10/15 16:06掲載
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hacked and rickrolled entire high school district
hacked and rickrolled entire high school district
米イリノイ州のある高校生は、自分がいる学区内のネットワークに深刻なセキュリティの脆弱性を発見。彼はそれを利用してイタズラを仕掛けます。学区内のネットワーク化された全ディスプレイを乗っ取り、リック・アストリー(Rick Astley)「Never Gonna Give You Up」のミュージックビデオを流しています。

彼のいる学区はイリノイ州で2番目に大きな高校区で、6つの学校からなり、11,000人以上の生徒が在籍しています。

当日は、ホールのテレビ、教室のプロジェクター、ランチメニューを表示するディスプレイなど、ネットワークに接続されている全ての高校の全ディスプレイを乗っ取り、「Never Gonna Give You Up」を流しています。

この高校生の名前はMinh Duong。彼は新入生の頃、自分がいる学区内のネットワークに深刻なセキュリティの脆弱性を発見。それから約4年後、彼はその脆弱性を利用して、仲間たちとイタズラを仕掛けることにしました。実行したのは2021年4月30日。

これは違法であり、彼自身も「僕たちが行ったことは違法であり、管理者が告発したかもしれません」と述べていますが、彼と仲間たちは処分を免れました。それは、このグループが26ページに及ぶ詳細なレポートを技術チームに送り、どのようにしてこのイタズラを行ったのか、またセキュリティを向上させるためのヒントを示したからで、彼は「管理者が理解を示してくれたことに感謝しています」と述べています。

彼は現在、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に通っています。

以下は当日の映像