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4億6900万年前の化石がブラック・サバスのトニー・アイオミにちなんで命名される

2021/10/09 16:49掲載
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Drepanoistodus Iommii
Drepanoistodus Iommii
新たに発見されたコノドント(ウナギのような姿をした背骨を持たない絶滅した生物)の4億6900万年前の化石に、ブラック・サバス(Black Sabbath)トニー・アイオミ(Tony Iommi)にちなんだ名前が付けられています。

コノドントはカンブリア紀後期から三畳紀にかけて棲息した生物。

今回発見された化石は、デンマークとスウェーデンの古生物学者のチームによって発見されたもので、オルドビス紀(4億8830万年前の4500万年前の時代)の海底堆積物であるロシア西部の石灰岩層から発見されています

今回のミッションに参加した古生物学者の一人であるマッツ・E・エリクソンはこれまでにも、新たに発見された化石にヘヴィメタルの伝説的人物の名前を付けており、過去にはモーターヘッドのレミー・キルミスター、カンニバル・コープスのアレックス・ウェブスター 、キング・ダイアモンドにちなんで命名しています。

「トニー・アイオミは、私がこのような形で敬意を表したい人物のリストの上位に入っていました。嬉しいことに、チームの他二人もこの提案を気に入ってくれました。トニー・アイオミも“Drepanoistodus Iommii”という素晴らしい種として、科学的な文献の中で不滅の存在となったのです」とエリクソンは今回の発見について語っています。

コノドントを専門とするJan Audun Rasmussenは、「Drepanoistodus Iommiiは保存状態が素晴らしく、複雑なコノドントのグループに属しており、タイムマーカー(いわゆる生層序学)として大きな可能性を秘めています」と述べています。

想像上のコノドントとアイオミを描いたイラストも作られています