The best city for each genre - Money
ライヴ・ミュージックの復活を受けて、海外の比較サイトのMoneyは、特定のジャンルを聴くのに最適な都市を調べるために新しい調査を行いました。米国や欧州を中心に30の有名な音楽都市を対象に、その都市で開催されるすべてのコンサートの中で、各ジャンルのコンサートがどのくらい占めているかを分析して比較。その結果は以下のようになっています
<各ジャンルに最適な都市>
■ロック:リバプール(全コンサートの24.7%)
史上最高のロックバンドが生まれた場所として、リバプールで行われるライブの4分の1弱がロックンロールショーであることは驚くべきことではありません。マージービートの時代が終わって久しいですが、リバプールの人々は、歴史的なCavern Clubから11,000人収容のEcho Arenaまで、今でもロックミュージックを愛し続けています。
■ポップ:ラスベガス(全コンサートの26.6%)
ポップ・コンサートの開催地として群を抜いて多いのはラスベガスで、市内で行われるコンサートの26.6%がこのジャンルに該当し、2位のモントリオール(18.9%)を大きく上回っています。シン・シティには必ずしも大きな音楽シーンがあるわけではありませんが、華やかな会場やカジノには、世界中から優れたアーティストが集まってくるため、ポップス系アーティストの割合が高いのでしょう。
■ヒップホップ:ニューオーリンズ(全コンサートの9.6%)
ニューオーリンズは、ジャズの街として知られていますが、ヒップホップの伝統も色濃く残っており、リル・ウェインやキャッシュ・マネー・レコードなどのアーティストが所属する「バウンス」シーンも発展しています。ニューオーリンズではこのジャンルが今でも人気があり、他の都市よりも高い割合でコンサートが行われています。
■R&B:メンフィス(全コンサートの5.1%)
メンフィスもまた、他のジャンルとの関連でよく知られている都市ですが、その根底には音楽を愛する都市であり、R&Bが5.1%と最も多くのコンサートのシェアを占めていました。
■インディー&オルタナティブ:ダブリン(全コンサートの20.9%)
土曜日の夜、ダブリンの街には音楽が鳴り響き、特に有名なテンプルバー周辺では、インディーズ&オルタナティブ系のコンサートが20.9%と最も多く開催されています。近年では、Fontaines D.C.、The Script、Kodalineなど、ダブリン発のインディー&オルタナティブバンドが増えてきています。
■エレクトロニック:マイアミ(全コンサートの14.8%)
マイアミは、街の多様性とそこからもたらされる影響も手伝って、1970年代からアメリカのダンスミュージックのホットスポットのひとつとして知られています。現在では、テクノやEDMのシーンが盛んで、世界最大のダンスイベントであるWinter Music ConferenceやUltra Music Festivalなどが開催されています。
■カントリー:メンフィス(全コンサートの13.5%)
隣のナッシュビルはカントリー・シーンでよく知られているかもしれませんが、メンフィスは地元でのライヴに占めるカントリー・ミュージックの割合が13.5%と最も多い都市です(ナッシュビルは11.9%)。またアメリカ国外の都市で、カントリー・ミュージックのライヴのシェアがアメリカ国内よりも大きい都市はないというのも興味深い点です。
■クラシック:パリ(全コンサートの3.9%)
カントリーミュージックとほぼ逆転する形で、クラシック音楽のコンサートのシェアが高い国は、いずれもヨーロッパにあり、中でもパリが最も多いことがわかりました。パリには、パリ管弦楽団やパリ音楽院、シテ・ド・ラ・ミュジークなどがあります。
■メタル:リスボン(全コンサートの14.1%)
メタル音楽は、ヨーロッパ、特にリスボンで人気があることがわかりました。リスボンのメタルシーンは、バイロ・アルト地区を中心に展開されており、2年に1度、有名なメタルアーティストが出演するフェスティバル「ロック・イン・リオ・リスボア」が開催されています。
■ラテン:メキシコシティ(全コンサートの18.6%)
少し離れていますが、当然のことながら、メキシコシティはラテン音楽のコンサートのシェアが最も高く、18.6%でした。市内には、1万人収容の国立公会堂、テアトロ・メトロポリタン、パラシオ・デ・ロス・デポルテスなどの会場があります。
■フォーク&ブルース:メンフィス(全コンサートの14%)
メンフィスで人気を博しているもう一つのジャンルは、フォークとブルース、特にブルースです。ビール・ストリートには歴史的なブルース・クラブが立ち並び、20世紀前半には独自の「メンフィス・ブルース」サウンドが生まれました。
■ジャズ:ニューヨーク(全コンサートの8.5%)
ニューオーリンズやシカゴはジャズシーンで知られていますが、ジャズ・ライヴの割合が最も高かったのはニューヨークでした(8.5%)。ニューヨークは1940年代のジャズシーンの中心地であり、現在も数多くのジャズクラブがあります。
■ファンク&ソウル:メンフィス(全コンサートの11.2%)
メンフィスでは、ファンク&ソウルという、もうひとつのジャンルも盛んです。ソウルはメンフィスがその名を冠したジャンルで、メンフィス・ソウルは1960年代のスタックス・レコード等から生まれました。
■レゲエ:メキシコシティ(全コンサートの4.2%)
レゲエは、分析した30都市の中で最も人気のないジャンルのひとつでしたが、レゲエのライヴを最も多く開催しているのはメキシコシティで、4.2%でした。
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.money.co.uk/mortgages/live-music-hotspots