ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の
ミック・ジャガー(Mick Jagger)は、
チャーリー・ワッツ(Charlie Watts)が亡くなる前に行ったストーンズのためのスタジオ・セッションを振り返り、ストーンズがワッツなしでレコーディングするのは「とても難しい」と、出演したApple Musicのラジオ番組(ホスト:Zane Lowe)にて語っています。
10月22日に発売される『Tattoo You』の発売40周年記念エディションには、アルバムが最初にリリースされた当時に作られた未発表トラックが9曲収録されています。それらの曲は新たにバンドがヴォーカルやギターなどを追加して仕上げています。ミックによると、ワッツも、この未発表トラックの仕上げに参加しており、さらにストーンズは、他の音楽的アイデアにも取り組んでいたと説明しています。
「チャーリーがいないと、とても難しいんだ。チャーリーが参加している曲もあるよ。でも、もし新しいことをやることになっても、やらないだろうね」。
「ごく最近、『Tattoo You』をやっているときに、スタジオで彼といくつかの作業をしたんだ。...チャーリーはフィル(※ドラムの演奏テクニック)をいくつか作ったりしていた。その後も、いろいろなことをやってくれたよ」
「とても奇妙な感じがして、とても悲しいよ。彼のような人と一緒に仕事をするのはとても長い時間がかかるけど、その人とその人の癖や個性をとてもよく知ることができる。そして相手も自分のことを知っている。ミュージシャンとのコミュニケーションには言語があるんだ。...これだけの時間があれば、簡単にコミュニケーションがとれるようになるものだよ。... それがとても恋しいんだ」
ミックは、ワッツを欠いてツアーを行ったのは正しい判断だったと主張し、バンドの「逆境に直面したときの回復力」を証明したと述べています。
「俺たちは浮き沈みを繰り返してきたが、正直なところ、ほとんどが良い時だった。でも、逆境もあったし、今回のことは最も困難なことのひとつだったと思う。...最初の2、3回のライヴをやってみて、自分でもとてもいい感じだと思っている。やってよかったと思っているよ。チャーリーが望んでいたことだからね」
ミックは、ワッツのいないツアーは「寂しい」としながらも、「外に出てロックするだけで気分が良くなるし、とてもカタルシスがあるんだ。だから、とてもいいことだと思うよ」と述べています。