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2021年上半期の米レコード音楽業界 売上は27%増 アナログ盤の売上は94%増 ストリーミングが全体の84%を占める

2021/09/15 17:21掲載
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RIAA - U.S. Music Industry Revenues 1H 2021
RIAA - U.S. Music Industry Revenues 1H 2021
全米レコード協会(RIAA)は、2021年上半期の米レコード音楽業界の売り上げに関する新しいレポートを発表。

2021年上半期の米レコード音楽業界の売り上げは、2020年に比べて27%増加しました。

業界全体の売り上げの84%をストリーミング配信が占め、CDやアナログレコードなどのフィジカル販売が10%、デジタルダウンロード配信が5%、CMや映画等で使用されたレコード原盤の使用料であるSynchが2%となっています。

全体の84%を占めるストリーミング配信の売り上げは前年同期比26%増の59億ドルでした。これは主に、Facebookなどの企業やPelotonなどのデジタル・フィットネス・アプリとの新たなライセンス契約によるものです。

有料ストリーミング・サブスクリプションの売り上げは46億ドルで、これも26%増となり、全体の売り上げの78%を占めています。米国におけるオンデマンド音楽配信サービスの有料会員数は、前年同期の7,260万人から13%増の8,210万人となり、初めて8,000万人を超えて過去最高を記録しています。

アナログレコードの売り上げは94%増の4億6,700万ドルに急増しました。CDの売り上げは44%増の2億500万ドルとなりましたが、CDはフィジカル・フォーマットの売り上げの30%しか占めておらず、アナログレコードは2/3以上を占めています。

デジタルダウンロードの売り上げは引き続き減少し、6%減の3億1,900万ドルとなり、デジタルトラックの売り上げ(12%減)、デジタルアルバムの売り上げ(4%減)も減少しました。