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メタルバンドのベーシスト ライヴ会場の外で銃を持った男を目撃 足を撃たれるが襲撃を阻止する

2021/09/09 11:08掲載(Last Update:2021/09/09 16:43)
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Darin Wall
Darin Wall
メタルバンドのベーシストはライヴ会場で不審な男を目撃する。その男は会場の外から観客に向かって、指鉄砲で人を撃つふりをしていたという。その男はその後、自分の車に戻って銃をズボンの中に入れて会場に戻ってくる。それに気付いたベーシストは男にタックルするが、その際に足を撃たれる。数分後、男は警察に逮捕される。このメタルヒーローは現在、自宅で療養中しており、完全に回復する見込みだという。

彼は、シアトルを拠点とするメタルバンド、グレイホークのベーシストであるダリン・ウォール。地元のテレビ局KTVB7のインタビューで当時のことを話しています。

この出来事があったのは9月5日の夜、アイダホ州ボイシの音楽会場the Shredderでした。

ウォールは会場でイーサン・バード(26歳)という男の行動を偶然目撃したとき、何かがおかしいと感じたと説明しています。会場の外から観客に向かって指鉄砲で人を撃つふりをしていたバードは、ウォールと仲間のバンドマンによって入場を阻止され、その場を一旦離れます。

ウォールは当日のバードの様子をこう話しています。「他の人がどう見たかは分からないけど、すぐに変な感じがしたんだよ。時々、ひどく酔っぱらった人と対峙するんだけど、彼らは怒っていたり、叫んでいたり、喧嘩腰だったりするんだ。でも、この男は本当に冷静だったんだ」。

ウォールや仲間のバンドマンが会場の外でバードを監視していたところ、バードは自分の車に戻り、銃をズボンの中に入れて会場に戻ってきます。

それに気付いたウォールは銃を持ったバードにタックルしますが、その際に足を撃たれてしまいます。

「彼が背中に手を回して銃を掴むのを見た。その時、僕は動いた。他の選択肢は頭に浮かばなかった。銃は彼のズボンのポケットに入っていて、彼はズボン越しに僕の太ももの上の方を撃った」「撃たれた場所はラッキーだった。永久に残るようなダメージを受けない場所だったんだよ」

バードはすぐにボイシ警察に逮捕され、メタルヒーローのウォールは現在、自宅で療養しています。

ウォールはインタビューで「騒ぎが起こるまでのショーは、喜びと愛に満ちた、信じられないほど楽しい時間だった。盛大なパーティーだったし、最高だったよ。家族や友達とハグして。明日は決して保証されていないのだから、お互いに仲良くしよう」と述べています。

以下はニュース映像



以下はダリン・ウォールが在籍するバンド、グレイホークの声明。

バンドは声明の中で「僕たちは疲れ切っていますが、生きて息をしていることに感謝しています!  もし、ダリンをはじめとする現場の人々の迅速な判断がなければ、命が失われていた可能性が非常に高いのです。また、ボイシ警察、聖アルフォンサス医療センターのスタッフ、そして支援を申し出てくれた地域住民の方々にも感謝しています」と述べています。