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スティーヴ・ハケット、ロバート・フリップの後任候補だったこと&ジェネシス初のメロトロンはクリムゾンのお下がりだったことについて語る

2021/08/30 01:39掲載
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Steve Hackett
Steve Hackett
1974年、ロバート・フリップ(Robert Fripp)キング・クリムゾン(King Crimson)の解散を宣言しますが、その前にフリップなしでクリムゾンを存続させる計画があり、後任の第一候補はジェネシス(Genesis)スティーヴ・ハケット(Steve Hackett)でした。フリップはこの自分のアイデアをマネジメントに伝えますが、“ロバートのいないキング・クリムゾンには興味がない”と却下されたため、この再編成は実現しなかったと言われています。

ハケットはサイトUltimate Classic Rockのインタビューの中で、この件についてコメントしています。またジェネシスの最初のメロトロンはキング・クリムゾンのお下がりだったことについても語っています。

「当時は全く気づいていなかった。僕とフリップは知り合いで一緒に時間を過ごしていた。僕は、彼があのバンドを基本的に率いていることに、ただただ感心していた。多くのバンドがブルースをベースにした曲を演奏していた時代にあって、彼らははるかに組織的なものだったよ」。

ハケットはまた、キング・クリムゾンに関連したエピソードとして、メロトロンの話をしています。

「(バンドの)最初のメロトロンは、彼らがスペアを持っていたので彼らから買ったんだよ。

ロバートに初めて会ったときのことだ。(ジェネシスのキーボード奏者である)トニー・バンクスと僕は、カフェの地下にある彼らがリハーサルをしている場所に行った。そこは、とても暗くてじめじめした場所だった。こんな場所から、あんなにカラフルな音楽が生まれるとは思えなかったけど、それでもここで生まれたんだ。

僕たちジェネシスは、この時点では貧しい従兄弟のようなものだった。キング・クリムゾンのお下がりをもらったんだだけど、でも、それは確かに価値のあることだったんだ。ビートルズの影響で、もちろんMK II メロトロンは、多くの答えを持っていたんだ」

そして、この機材を彼らの武器に加えることで「ジェネシスを大いに助けた」と彼は言っています。

「僕は、ジェネシスが可能な限りキーボードの武器を増やしたいと強く思っていた。そうすることで、今では“プログレッシブ・ロック”と呼ばれているもののストーリーを表現するための、幅広いサウンドを手に入れることができたんだよ」