アイアン・メイデン(Iron Maiden)は、9月に発売する新アルバム『Senjutsu』のレコーディングを2019年春に終えていました。それから2年間、インターネット上に流出するのを防ぐために取った作戦は「完成した音源を金庫に封じ込める」で、バンドメンバーでさえ音源を持っていなく、2年近く聴いていなかったとのこと。
ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)が英Metal Hammer誌のインタビューの中で明らかにしています。
ディッキンソンはこう話しています
「レコーディングが終わったとき、他のみんなは家に帰ってしまっていたので、スタジオにいたのは、俺とスティーヴ(ハリス)とケヴィン(シャーリー プロデューサー)だけだった。何度か再生して“うん、いいね”と言ってから、それを最後に2年近く聴いていなかった。俺たち全員がね。バンドの誰もがアルバムの音源を持っていなかったんだ。特にスティーヴは、誰かがそれをインターネットに流出させるのではないかと非常に偏執的だったので、おそらく何らかの理由があって、それは金庫にしまい込まれてしまった。
次にアルバムを聴いたのは、メキシコのライヴ音源(2020年のライヴ・アルバム『Nights Of The Dead』)をミックスしていたときだったんだ。スティーヴのところに行って、俺が“アルバムの音源を持ってないよね?”と言うと、彼は“ノートパソコンに入っていると思うよ”と言っていた。彼は数回しかそれを再生していなかった。彼も何年も聴いていなかったので、俺たちは“もういいや、大きなスピーカーで聴こう!”と言った。その時、俺は“クソ、これはいい!”と思ったよ」
ディッキンソンはまた「『Senjutsu』の制作期間はそれほど長くはなかったけど、待つ期間が長かった」「この作品にはとても満足しているよ」とも語っています。