キッス(KISS)の
ポール・スタンレー(Paul Stanley)は、
メタリカ(Metallica)の“ブラック・アルバム”こと『Metallica』について、英Classic Rock誌のインタビューの中で語っています。
スタンレーは、『ブラック・アルバム』が発売された頃にキッスのメンバーがメタリカのファンになった経緯についてこう話しています。
「メタリカのファンにならないわけがない。エリック・カー(元キッスのドラマー)は、メタリカを我々の領域に持ち込んだ人物で、彼はメタリカの初期、かなり早くからそれをやっていた。でも、世界的な現象になったという意味では、『ブラック・アルバム』がそうさせたと言わざるを得ない。
“Enter Sandman”は、何かのスイッチを入れて、何かを変えてしまった曲だ。それまで彼らがやってきたことの強い意志、情熱、生々しさはそのままに、より広く受け入れられるようにパッケージ化することに成功したんだ。ボブ・ロックがアルバムをプロデュースしたのは偶然ではない。ボブ・ロックは、メタリカであれザ・カルトであれ、バンドのサウンドの最も商業的な側面を引き出すのに最適な人物となった。
でも、バンドやクリエイティブなことをする上で最も重要なことは、自分のやりたいことをやることだ。メタリカには感謝している。『ブラック・アルバム』以降の彼らの歩みは、その始まりを考慮すると、驚くべきことだとしか言いようがない。彼らの魅力は、境界を越えたことで巨大なものになった。それは常に大きなプラス要素だ」