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キング・クリムゾンのジャッコ・ジャクジク 「クリムゾンの米国ツアーはこれが最後」

2021/08/06 15:14掲載
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King Crimson
King Crimson
キング・クリムゾン(King Crimson)ジャッコ・ジャクジク(Jakko Jakszyk)によると、クリムゾンの現ラインナップのライヴは終わりに近づいているようです。米サイトUltimate Classic Rockのインタビューの中で明らかにしています。それによると、現在行っている米国ツアー<Music Is Our Friend>がバンドにとって最後の米国公演になるかもしれないとのこと。

「マネージャーたちは、僕たちがアメリカに戻ってくる可能性は非常に低いと言っている。彼らは、このツアーをフェアウェル・ツアーのようなものとして発表することは、無粋であり、気が変わったときに後悔する可能性があると考えたのだと思う。でも、要するに、僕の理解では、ここで演奏するのはこれが最後になるでしょう」

現在のキング・クリムゾンのラインナップは

Robert Fripp - Guitar
Jakko Jakszyk - Guitar, Vocals
Mel Collins - Saxes, Flute
Tony Levin - Basses, Stick, Backing Vocals
Pat Mastelotto - Acoustic And Electronic Percussion
Gavin Harrison - Acoustic And Electronic Percussion
Jeremy Stacey - Acoustic And Electronic Percussion, Keyboard

で構成されており、2014年からツアーを行っています。

ジャクジクは現在のラインナップが長く続いていることに驚いています。「始めたばかりの頃は、“1回のツアーくらいかな”と思っていたけど、ロバートが楽しんでいるようだったので、そのまま続けています」と説明しています。

ジャクジクはまた、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、クリムゾンの活動にも影響が出ていると話しています。

「来年、どこかでツアーをするのは難しいと思う。去年も今年もツアーをしていないバンドはすべて来年にツアーをすることになるので、会場がない。どこもかしこも予約で埋まっているからね。つまり、最初にチャンスがあるのは再来年(2023年)ということになる。トニーとロバートは77歳だよ。彼らが何時間もツアーバスに乗っていたいかどうかはわからないよ。僕たちのようなツアーは、若い人にとっても疲れる。ましてや僕たちのような年齢の人にとってはなおさらなんだ」

クリムゾンの北米ツアーは、9月11日のワシントンD.C.まで行われ、日本では11月27日の東京を皮切りに6日間のツアーが行われます。

このラインナップのライヴは終わりに近づいているようですが、ファンが消費する音楽はまだあります。

ジャクジクによると、最近では2019年のRock in Rio公演のテープや、トビー・エミーズ監督のドキュメンタリー映画『Cosmic FuKc』のためにロンドンの劇場で撮影・収録された無観客公演のテープをミックスしているそうです。

また、ジャクジクによると新曲も可能性があるとのこと。

「40分から50分くらいの新曲がある。ロバートと共作した曲や、彼が書いたインストゥルメンタル曲もあるよ。ロックダウン中にギャヴィンが“これらを録音して、少なくともこの素材のスタジオ・レコーディングを手に入れようじゃないか”と提案したんだ。だからといって、新しいアルバムを作るとか、発売するということではないんだけど、僕たちはこのプロセスを始めました」