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ゲイリー・ムーアの最初のブルースアルバム『Still Got the Blues』 誕生のきっかけを盟友ボブ・デイズリー語る

2021/08/02 01:38掲載
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Gary Moore / Still Got the Blues
Gary Moore / Still Got the Blues
ゲイリー・ムーア(Gary Moore)がブルースを探求した最初のアルバム『Still Got the Blues』。その誕生のきっかけを、長年ムーアと共に活動したベーシストのボブ・デイズリー(Bob Daisley)がThe CMS Networkのインタビューの中で語っています。

「あのアルバム(『Still Got the Blues』)がどうやってできたか知っているかい? ゲイリーと僕は、89年の『After the War』ヨーロッパ・ツアーのチューンナップ・ルームで、ちょっとした曲を演奏していたんだ。

エリック・クラプトンが参加しているジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズのアルバムの曲を演奏することもあって、その時にゲイリーに“ブルースのアルバムを作るべきだよ”と言ったんだ。

彼は少し肩透かしを食らったような感じだった。その後、彼はそのことについて考えるようになって、それが何を意味するのかを理解し、本気で取り組み始めたんだ。

でも、どうしたことか、彼はただの使い捨てのアルバムになると思っていた。“よし、ブルースのアルバムを作って、何人かゲストを入れて、レコード会社に渡そう”という感じで、レコード会社との契約上の義務のためで、“これでまたアルバムができた、借りが一つ減った”という感じだった。

彼がそのアルバムを作っていたとき、僕はいくつかの曲でしか演奏しなかったけど、僕はジョージ・ハリスンが参加した曲で演奏することができたので、僕にとっては“ビートルズと一緒に演奏するんだ!”と、とても意味のあることだったんだ。

アルバムのレコーディングが終わったとき、僕はゲイリーに“見ていてくれ、これは君がこれまでにやった中で最も大きなものになるだろう”と言った。

彼は1990年の大晦日に電話をかけてきた。ちょうど91年になった時で、彼はこう言った。“ハッピー・ニュー・イヤーと言いたいんだけど、君の言うとおりだったよ。凄いよ、もう300万枚売れていて、まだ売れ続けているんだ!”。

このようにして、あのアルバムは生まれたんだけど、そこから飛躍して、彼はその後もブルースを続けたんだよ」