The Beatles: Get Back ©1969 Paul McCartney. Photo by Linda McCartney
『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが監督する
ビートルズ(The Beatles)の新たなドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back(原題:The Beatles: Get Back)』。英国のGQ誌ではこの映画について語るピーターのロング・インタビューが掲載されています。
『ザ・ビートルズ:Get Back』は、ビートルズが1969年1月に行っゲット・バック・セッションと、彼らの最後のライヴ・パフォーマンスとなったルーフトップ・コンサートの模様をフィーチャーした3部構成のドキュメンタリー。ドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』(監督マイケル・リンゼイ=ホッグ)のために撮影された素材が使用されており、60時間以上の未公開映像と、150時間以上の未発表音源をピーターが3年をかけて復元・編集しています。各エピソードは約2時間。11月25日(木)・26日(金)・27日(土)にDisney+(ディズニープラス)にて3話連続で配信されます。
ピーターは、「このシリーズの編集を始めて約2年になりますが、今までのキャリアの中で最も長い編集です。通常、『ロード・オブ・ザ・リング』のような映画は3、4ヶ月くらいで編集するものですが、これは2年かかっています。とても複雑なカットになっています」と説明しています。
『ザ・ビートルズ:Get Back』では、映画『レット・イット・ビー』にも収録されたポール・マッカートニとジョージ・ハリスンの有名なスタジオでの口論も取り上げられます。
ピーターは、このドキュメンタリーの中で、6分間の2人の会話を完全に収録し、その背景を説明しています。
「6分間の会話をすべて見せることで、人々に対話の背景を伝えました。もはや口論という感じではありません。ポールがジョージの神経を逆なでしているような感じではなくなっている。ポールが何をしようとしているのか、ジョージの発言がどこから来たのかを理解できます。全てが理にかなっているのです。
映画が公開されたとき、ビートルズは解散していましたが、その1年前に録音された『Let It Be』を作っていたときは解散していなかったということです。
だから、彼らがお互いに楽しんでいる映画を公開するのは、奇妙なことだと思うよ」
ピーターはまた、撮影中にジョン・レノンとポールが一緒に曲を作らなくなったという誤解についても語っています。
「この時期、ジョンとポールはお互いに曲を作らなくなったと書かれた本を読んだことがありますが、それは事実ではありません。ジョンとポールが座って曲を書いているシーンがたくさんありますから。つまり、フィルムに、カメラに映っているということです。これらの証言の多くがいかに間違っているかを見るのは本当に驚きです」
監督は、この映画には2つの理由で人々が驚くだろうと考えています。
「一つは、彼らが想像していたよりもはるかに親密だったこと。
誰もが音楽ドキュメンタリーというと、MTVのような、ちょっとポップな感じでまとめられていて、とにかく音楽、音楽、音楽、というものだと思っていますが、この映画では、音楽が前面に出てくるわけではありません。不思議なことに、音楽の背後で起こっていることが前面に出てくるのです。
そして、もうひとつ、人々を驚かせると思うのは、この映画がいかに面白いかということです。この映像や『Let It Be』の評判を考えると、1969年1月とは結びつかないでしょうが、とても面白い映画なのです」
以下は以前に公開された映像
日本語字幕付きの先行特別映像
https://www.gq-magazine.co.uk/
■『ザ・ビートルズ:Get Back』
Disney+ 11 月 25 日(木)・26 日(金)・27 日(土)、3 話連続独占見放題で配信
監督:ピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)
出演:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター
<内容>
わずか8年足らずの活動にもかかわらず、数々の世界記録とともに、音楽・文化・ファッションだけでなく、社会・経済・政治──時代や国境を超えて世界中の人々に多大な影響を与えた、伝説のロックバンド、ザ・ビートルズ。彼らにとって最後のライブとなった、ロンドンでの奇跡の 42 分間の“ルーフトップ・コンサート”がついに解禁。アカデミー賞®に輝く『ロード・オブ・ザ・リング』の巨匠、ピーター・ジャクソン監督によって、時空を超えた“ライブ・ビューイング・ショー”として甦る。
この度、8 月 27 日(金)より劇場公開を予定していました映画『ザ・ビートルズ:Get Back』を、未公開映像を含む 6時間超の貴重なリストア映像によって構成されるディズニープラス オリジナルドキュメンタリーシリーズとして、ディズニー公式動画配信サービス Disney+(ディズニープラス)にて、11 月 25 日(木)・26 日(金)・27 日(土)3 話連続独占見放題で配信することといたしました。本作は、追加料金のお支払いなく、ディズニープラスの加入者であればどなたでもお楽しみいただけます。
本作の監督を務めるのは、この 50 年間で唯一、プライベートな映像アーカイブへのアクセスを許された、アカデミー賞®3度の受賞を誇る『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの巨匠ピーター・ジャクソン。60 時間以上の未公開映像と、150 時間以上の未発表音源を、監督が 3 年をかけて復元・編集し、各エピソード約 2 時間の長さで、計 3 つのエピソードで構成された。ザ・ビートル
ズのグループとしての最後のライブである、ロンドンにある事務所ビルの屋上にてサプライズで行われた“ルーフトップ・コンサート”はもちろん、名盤「アビイ・ロード」と「レット・イット・ビー」に収録されている楽曲や、すばらしい音楽の全貌を初めて解き明かしていく。
ピーター・ジャクソンは、「(本作の)優れた映像は、複数の物語を捉えていたと言えるでしょう。友人たちの物語、個人個人の物語。それは同時に人間のもろさと神々しいまでのパートナーシップを描いたストーリーでもありました。創造性のある物事が作り出されていく過程を追いながら、プレッシャーの中で生み出された象徴的な楽曲たちが 1969 年初期の社会的な情勢の中で、ど
のように紡ぎ出されたかを捉えているのです。しかしそれが単なるノスタルジアではなく、剥きだしで、誠実で、実に人間臭い。この6 時間の映像を通して、あなたたちは、これまで想像してもみなかったほどの親密さでザ・ビートルズという存在を知ることになるでしょう。」と完成を待ちわびているファンへメッセージを送り、「私はこの 3 年間近くをこのプロジェクトのために費やし、その仕事に没頭してきました。世界中の観客の方々についにこの物語を見ていただくことができるようになり、とてもとてもワクワクしています。」とコメントした。
不朽の名曲“Get Back”(復活)に込められた彼ら 4 人の想いとは…?解散から 51 年の年月が経ち、これまで決して語られることのなかった《衝撃の真実》が明らかになる、時空を超えた“ライブ・ビューイング・ショー”がいよいよ幕を開ける!
■監督:ピーター・ジャクソン
■出演:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
※Disney+ (ディズニープラス)
公式サイト:
https://disneyplus.jp/