Alex Lifeson, courtesy of Epiphone
ラッシュ(Rush) のギタリスト、
アレックス・ライフソン(Alex Lifeson) は先日、約10年ぶりのソロ新曲を2曲公開してファンを驚かせました。この2つのインストゥルメンタル曲、「Kabul Blues」と「Spy House」はライフソンの新しいサイドプロジェクト、Envy of None(仮称)の始まりであることが明らかになっています。
ライフソンはSweetwaterのインタビューに応じており、今後さらに多くの新曲が登場することが確認されています。
Ultimate Classic Rockによると、新しいサイドプロジェクト、Envy of Noneには、ライフソンのほか、先日公開された2つのソロ曲にも参加していたコニー・ハッチ(Coney Hatch)のベーシストであるアンディ・カラン(Any Curran)、そして、ギタリストのアルフィオ・アニバリーニ(Alfio Annibalini)、ヴォーカリストでマルチ・インストゥルメンタリストのマイア・ウィン(Maiah Wynne)が参加。レコーディングには、ドラマーのティム・オックスフォード(Tim Oxford/Arkells)とデヴィッド・クイントン・スタインバーグ(David Quinton Steinberg /Dead Boys, the Mods)が参加しています。
ライフソンは、ウィンを「素晴らしい声で、実に賢いソングライターであり、ヴォーカルパフォーマーでもある」と評しています。
ライフソンはEnvy Of Noneの誕生について、「アンディは4年ほど前、ラッシュのツアーの直後に、彼がやっていたいくつかの曲にギターを加えてみないかと僕に持ちかけてきたんだ。僕はそれをやり、数ヵ月後には彼は別の曲を送ってきて、それもやった。で、その後、僕たちはより真剣に取り組むようになったんだ」
ライフソンは、アルバム1枚分の素材を録音したことを認め、「できれば晩夏から初秋にリリースしたい」と語っています。この新プロジェクトについて、ライフソンは「とても楽しみにしているよ」と語っています。
Envy Of Noneのレコーディングは現在ミックスされており、カランはUltimate Classic Rockに、このプロジェクトについて語っています。
カランは、以前からウィンとのコラボレーションを行っていましたが、その際にライフソンにもレコーディングへの参加を勧めたという。そこから物事が進んでいきました。
カランは、「Envy of Noneというプロジェクトで、現在10曲が完成しています」と述べています。また、ライフソンが先日公開した2つのソロ新曲「Kabul Blues」「Spy House」について、カランは「あの2つのインストゥルメンタル曲は、今は、マイアがで歌っているから、Envy Of Noneプロジェクトの一部になるだろうね」と説明しています。
カランはUltimate Classic RockにEnvy Of Noneのサウンドについて
「これらの曲にはアレックス・ライフソンの要素がたくさん入っていると思う。彼が弾いた美しいギターが随所に散りばめられていますが、完全な透明感がありラッシュでもなく、コーニー・ハッチでもありません。 マッシヴ・アタックに、ナイン・インチ・ネイルズの影響を受けたエレクトロニックなものを少し加えたようなイメージで、美しく繊細で甘い声と、とてもとてもダークなヘヴィなサウンドが特徴です。それがこのプロジェクトのサウンドです。
彼は、わざわざ加工して“ちょっと待って、それはギターの音じゃないよ”と思うようなクールなものをギターにつけているんだ。僕は彼に“何をしたんだ?これはバイオリンの音だよ”とか“これはキーボードのようだ”と言うと、彼は“これとこれとこれを入れて、逆に反転させたんだ”と言っていた。彼はギターの音を操ることを本当に楽しんでいるよ」
ライフソンと同様、カランもウィンには驚かされたという。「この子は10〜15種類の楽器を演奏するので、僕たちは“いったい何が起こっているんだ!”と思ったよ。彼女は本物の才能を持っていて、今の彼女はまさにダイヤモンドの原石のような存在だと思う。彼女には長いキャリアが待っていると思うよ」
以下は関連映像
Sweetwaterインタビュー
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マイア・ウィンのソロ曲「Lift」のミュージックビデオ
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