「スティーヴ・ベイターズの前身バンド、デッド・ボーイズも、僕やハノイ・ロックスに大きな影響を与えたバンドだ。特に“Ain't It Fun”という曲は、歌詞の1行に“若くして死ぬのは分かってるんだろ? そんなの面白くないか?”というクールな言葉が書かれていて、かっこよかった。
90年代初頭、ガンズ・アンド・ローゼズのアルバム『Use Your Illusion』の“Bad Obsession”という曲で、サックスとハーモニカを演奏するためにロサンゼルスに行ったんだ。その少し前に、スティーヴがパリで車に轢かれて亡くなってしまった。
僕は、デッド・ボーイズのファーストアルバムとセカンドアルバムのテープを作ってアクセルに渡した。彼は、デッド・ボーイズの曲にはそれほど詳しくないと言っていたからね。そのテープを彼の車の中で聴いて、ハリウッドをドライブしていたら、“Ain't It Fun”が流れてきて、アクセルが“この曲は大好きだ! 今度のカヴァーアルバム(The Spaghetti Incident?)のためにデュエットを録音しよう”と言った。
それで彼はスラッシュに電話して、このためにバンドをスタジオに集めて、翌日にはレコーディングしたんだ。魔法のようだったよ。この曲は、燃えるろうそくに囲まれながら、向かい合って歌った。これはスティーヴがスタジオでヴォーカルをとるときに行っていた儀式の一部でした。スティーヴの精神は間違いなく僕たちと一緒にいたし、アクセルの声がスティーヴにそっくりなところもある。特に“Ain't it fun when you feel like you just gotta get a gun”と歌う部分はそうだ。
アクセルが曲のクレジットに“In memory of Stiv Bators ”と入れてくれると約束してくれたので、これはスティーヴの思い出への素晴らしいトリビュートになるし、何百万人もの人々がアルバムジャケットで彼の名前を目にすることになるので、僕はとても興奮した。親愛なる友人へのこれ以上のトリビュートはないと思った。
「AC/DCの“It's A Long Way To The Top”と同じように、ロックバンドに所属していることをとてもクールに表現していて、ギターソロはもちろんのこと、サックスソロも際立っている。イアン・ハンターは天才的なソングライターで、僕の最大のアイドルの一人です。 モット・ザ・フープルは絶対に史上最高のバンドの一つでした」
●Alice Cooper: Second Coming/Ballad Of Dwight Frye
「僕の、最大かつ最もクールなアイドルのもう一人は、アリス・クーパーです。“Love It To Death”は、僕が子供の頃、家族で買った2枚目のロックアルバムでした。この2つの曲と、アリスが見事に演じている頭の悪いキャラクターが、僕に大きな印象を与えた。
アルバム名は『Higher Than High』で、バンド名はThe Undisputed Truthだった。僕は“これは何か別のものに違いない”と思い、そのレコードを買った。結果的には、最高にクールなファンクミュージックで、歌詞も素晴らしいものでした。この“Ball Of Confusion”という曲は、そのアルバムには入っていなかったけど、後に他のレコードに収録されているのを見つけた。