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ジャズ・トロンボーンの巨人、カーティス・フラー死去

2021/05/11 10:26掲載
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Curtis Fuller
Curtis Fuller
ジャズ・トロンボーンの巨人のひとり、カーティス・フラー(Curtis Fuller)が死去。米ラジオ局NPRが娘のメアリー・フラーとJazz Foundation of Americaによって亡くなったことが確認された、と報じています。ブルーノート・レコードのSNSも訃報を伝えています。フラーは86歳でした。

カーティス・フラーは1934年12月ミシガン州デトロイト生まれ。両親を幼い頃に亡くし、孤児院で育ったフラーは、高校時代に音楽を始め、最初はバリトンホルンを吹いていたが、16歳でトロンボーンに転向した。学生時代にポール・チェンバース、ドナルド・バードと知り合う。卒業後は2年間陸軍に所属。1957年にニューヨークへ行きプロ活動を本格的に始める。同年、プレスティッジ・レコードに初リーダーアルバムを録音した。以後ブルーノート・レコードでも活躍し、特にジョン・コルトレーンのリーダー作である『Blue Train』は、リー・モーガンと共に3管の一人として参加し評価された。彼自身も、ブルーノートにはリーダー作をいくつか残した。

彼はアート・ブレイキーやジョー・ヘンダーソンのグループでも活動した。その他、ベニー・ゴルソン、トミー・フラナガン、ジミー・ギャリソン、アート・ファーマー、ソニー・クラーク、ズート・シムズ、ハンク・モブレー、ボビー・ティモンズ、アート・テイラー等と共演した。