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音楽4団体「緊急事態宣言の延長に際しての声明文」表明

2021/05/05 20:09掲載(Last Update:2021/05/05 23:31)
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⼀般社団法人日本音楽制作者連盟、一般社団法人日本音楽事業者協会、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会の音楽4団体は連名で「緊急事態宣言の延長に際しての声明文」を表明しています。

緊急事態宣⾔の延⻑に際しての声明⽂

4 ⽉ 25 ⽇から東京、⼤阪、京都、兵庫の4都府県に発令された 3 度⽬の緊急事態宣⾔に伴い、対象地域における⾳楽・演劇・スポーツなどのイベント開催に「無観客開催」が要請されています。
私共ライブエンタテイメントに関わる公演事業者としましては、この要請が事前予告なく、お客さまにご案内する期間の猶予も与えられずに⾏われ、政府・⾃治体の連携が捗々しくないことなどもあり、お客さまに多⼤なご迷惑とご負担をおかけしたこと、まずはお詫び申し上げます。
感染拡⼤に伴い、今般、政府では緊急事態宣⾔期間の延⻑が検討されているとのことですが、私共は、政府に対して「無観客開催」要請の撤廃を強く申し⼊れております。
2020 年 5 ⽉の最初の緊急事態宣⾔の解除以降、1年近くにわたり、私共団体会員社のコンサートや演劇、ミュージカル等の公演会場からのクラスター発⽣は報告されていません。制限下での公演開催にあたっては、政府関係当局の対処⽅針に則り、ガイドラインを策定し、徹底的に感染症対策を⾏ってまいりました。お客さまにもご理解をお願いし、⼊場時の検温および⼿指消毒、終始マスク着⽤を徹底、公演中に歓声や声援などの声を発することもなく、お客さま同⼠の距離も保つなど、感染拡⼤予防にご協⼒いただいてきました。会場内だけでなく、会場周辺において混雑の⽣じない余裕を持った⼊場と規制退場、あわせて会場までの直⾏直帰にもご協⼒いただきました。
お客さまのご協⼒のもと対策を徹底することで、感染者報告ゼロのエビデンスを積み重ね、ライブやコンサートの公演会場は決して感染リスクの⾼い場所ではないことを実績によって⽰してまいりました。
⼀⽅、昨年以降、コンサートや演劇、ミュージカル等の中⽌や延期が相次いだこと、収容⼈数の制限が続いたことで、ライブエンタテイメント産業は⼤きな打撃を受けています。2020年の市場規模は前年⽐8割減となり、アーティストや実演家だけでなく、⽂化施設や、公演に従事する⽅々の⽣活も危機に直⾯しています。ご存知のように、表現という⼈間の⽣み出す創造は余⼈を持って代えることのできない⽣業です。⼀⼈ひとりがその⽂化創造に携わり⽀え続ける誇りを持ってやってきておりますが、残念ながら精神的にも限界が来ています。
私共はこれまでの約⼀年間、あらゆる機会を通じ、現下の感染状況に鑑み感染拡⼤防⽌に努めることを第⼀義と認識しつつ、アーティスト・実演家に表現の場を提供し、国⺠の皆さまに今を⽣きる喜びを提供し、ライブイベントに従事する⽅の⽣活を守るという社会的役割を果たすべく、公演を開催していくことをお伝えしてまいりました。現在の状況はこうした役割を持続的に果たすことのできる限界点ではありますが、引き続き、この⼀年の政府・⾃治体関係当局、専⾨家先⽣、公演関係者の皆さま、そして多くのお客さまとの積み重ねをもとに、さらに万全な対策を講じ公演を開催してまいる所存です。
重ねて皆さまのご協⼒に御礼を申し上げますとともに、上記について、どうぞ皆さまのご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

最後に新型コロナウィルス感染拡⼤の中でご尽⼒いただいております医療従事者はじめ、すべての皆さまに感謝を申し上げ、1⽇でも早く感染拡⼤が収束するよう祈念しております。

⼀般社団法⼈⽇本⾳楽制作者連盟
⼀般社団法⼈⽇本⾳楽事業者協会
⼀般社団法⼈コンサートプロモーターズ協会
⼀般社団法⼈⽇本⾳楽出版社協会