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トニー・アイオミ 生涯の友エディ・ヴァン・ヘイレンとの波乱の瞬間を語る 1978年ツアー

2021/05/03 00:30掲載
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Tony Iommi and Eddie Van Halen (Image credit: Fin Costello/Redferns : Brill/ullstein bild via Getty Images)
Tony Iommi and Eddie Van Halen (Image credit: Fin Costello/Redferns : Brill/ullstein bild via Getty Images)
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)ブラック・サバス(Black Sabbath)トニー・アイオミ(Tony Iommi)は生涯の友でしたが、最初の頃に波乱の瞬間がなかったわけではないという。エディの新しい伝記本『Eruption:The Eddie Van Halen Story』(ポール・ブラニガン著)のインタビューの中で、ブラック・サバスのトニー・アイオミとギーザー・バトラー(Geezer Butler)が1978年のツアー時にあった緊張について話しています。

ブラック・サバスは『Never Say Die!』をサポートする1978年のツアーのいくつかの公演にヴァン・ヘイレン(Van Halen)をオープニング・アクトとして起用しました。

アイオミは「ヴァン・ヘイレンのことをあまり知らなかったが、最初に彼らを聴いたときには“なんてこった”と思ったよ。彼らはとてもエネルギッシュで、素晴らしいプレーヤーであり、良い曲を持っていた。俺たちはただ、“ワオ、すごい、すごくいい!”と思った」と述べています。

またアイオミは「彼らは毎晩のようにステージの横で我々を見ていたので、何が効果的か、何が観客を沸かせるかなど、明らかに我々から何かを学んでいた」と、ヴァン・ヘイレンがブラック・サバスから少なからずヒントを得ていると感じていたと続けています。

さらにアイオミは「でも、ステージに上がると、彼らと同じことをしているような気がして、ちょっと気まずかった。ある夜、俺はエディにこう言った。“ねえ、エディ、明日は俺たちの新しいアルバムから何曲演奏するつもりだ?”」

バトラーも同じ意見だった。「ヴァン・ヘイレンの評判はすこぶる良かった」「唯一、腹が立ったのは、ツアーの最初の頃は、彼らはとても生々しいバンドのように見えたが、ツアーが進むにつれて、彼らは俺たちをだましているように感じたことだった」

「エディのギター・ソロは長くなり、デイヴィッド・リー・ロスはオジーのやることなすことすべてを真似し、ベーシスト(マイケル・アンソニー)は、俺がワウを使った唯一のベーシストだったときに、ワウ・ペダルを使い始めた。俺たちがステージに上がる頃には、観客は“ああ、もう全部見たよ”って感じだった。まるで俺たちのトリビュート・バンドのようだった。」

その結果、アイオミはエディにバンドが一線を越えていることを“警告”しなければならなくなったという。

バトラーは、「みんな本当にいいやつだったから、そんなに気にしていなかったんだ。でも、トニーはエディに“ちゃんとしろ”と一言言わなければならなかったんだ」。

とはいえ、エディとアイオミはギタリストとしてお互いに大きな敬意を払い、なんとかそのツアーを成功させることができました。

アイオミは「エディは他のギタリストを聴いて育ったのは確かだが、自分のスタイルを確立していて、素晴らしいギタリストだった」

「ほとんどの夜、彼が俺の部屋に来たり、俺が彼の部屋に行ったりして、コーラを飲みながら一晩中話をしていた。彼とはとても良い友人になり、プレーヤーとしても尊敬していた。彼らと一緒にいられて本当に良かったと思っている。それがきっかけで、生涯の友ができたのだから」