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ミニマル/アンビエントの巨匠ハロルド・バッドが死去

2020/12/09 08:43掲載(Last Update:2020/12/09 08:59)
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Harold Budd
Harold Budd
ミニマル/アンビエントの巨匠ハロルド・バッド(Harold Budd)が死去。友人らがSNSで訃報を伝えており、また長年のコラボレーターであるコクトー・ツインズのロビン・ガスリーも訃報を伝えています。死因は明らかにされていません。彼は84歳でした。

ハロルド・バッドは1936年ロサンゼルス生まれ。高校卒業後、ロサンゼルス・シティ・カレッジに入学し、ハーモニーの音楽理論を学ぶ。軍隊に入り、アルバート・アイラーとバンドを組んだ後、サンフェルナンド・バレー州立大学で作曲家ジェラルド・ストラングに師事した。バッドと仲間の学生たちに向けて、ジョン・ケージが「我々はどこへ行き、何をしているのか」と題したスピーチを行った。バッドは、ケージとそのスピーチが彼の音楽に対する考え方を変えたとよく言っていた。

バッドはその後、南カリフォルニア大学の大学院で学位を取得し、作曲家インゴルフ・ダールと仕事をした。1970年、バッドは初のレコーディング作品『The Oak of the Golden Dreams』を発表。その8年後、ブライアン・イーノがプロデュースしたアルバム『The Pavilion of Dreams』をリリースした。バッドはイーノとのコラボレーションを続け、1980年の『Ambient 2: The Plateaux of Mirror』や1984年の『The Pearl』で共演した。彼は独創的でありながら活発にアンビエント¥ミュージックのスタイルを追究していった。

バッドは、30代になるまでピアノを習っていなかったが、「ソフトペダル」というスタイルでピアノを弾いていたことがよく知られています。