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「めぐり逢い」 ヒーリング/ニューエイジ音楽の第一人者アンドレ・ギャニオンが死去

2020/12/04 09:17掲載
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André Gagnon
André Gagnon
「めぐり逢い」などで知られ、ヒーリング/ニューエイジ音楽ブームの火付け役でもあった、カナダのピアニスト/指揮者/作曲家/編曲家のアンドレ・ギャニオン(André Gagnon)が死去。カナダの新聞ラ・プレッセやカナダ放送協会によると、レーベルのAudiogramが発表。3大認知症のひとつであるレビー小体型認知症を患っていたという。家族に囲まれて12月3日に亡くなっています。84歳でした。

アンドレ・ギャニオンは1942年カナダのケベック州北部生まれ。19人の子供の末っ子であるギャニオンは、6歳で作曲を始め、10歳でリサイタルを開きモーツァルトを演奏した。その後、モントリオール音楽院を経てケベック政府奨学金でパリに留学。クラシックや映画音楽にもかかわり、クラシックとポピュラーの掛け橋になるべく1968年にデビュー。日本デビューとなった『インプレッションズ(印象物語)』は、その後のアンドレ・ギャニオンの音楽スタイルを決定づける作品となりロングセラーを続けている。

日本では、『Age,35 恋しくて』「甘い結婚』『優しい時間』『氷点』といったドラマの音楽も担当した。来日公演も大盛況だった。風景と心情が織り込まれたような美しいメロディ、その沈み込むようなピアニズムと繊細なサウンドは静かに深く日本の音楽ファンの心を捉え続けた。