ザ・ポーグス(The Pogues)のフロントマンである
シェイン・マガウアン(Shane MacGowan)の新たなドキュメンタリー映画『Shane』が制作進行中。監督はジュリアン・テンプルで、またシェインとは30年来の友人である
ジョニー・デップ(Johnny Depp)がプロデューサーとして参加しています。
この作品では、特別に作られたアニメーションや、テンプル自身のアーカイブからの未公開映像をフィーチャーし、コラボレーター、アーティスト、彼の家族からの協力で制作されています。声明によるとこの映画は「シェインの真のパンクで詩的な性質を明らかにし、シンガー、映画スター、ロックンロールのアウトローたちが集まり、膝を突き合わせて思い出を語る60歳の誕生祝いでクライマックスに達する」という。
米国の作家ハンター・S・トンプソンのコラボレーションで有名なウェールズのイラストレーター、ラルフ・ステッドマンが、アニメーターのジョニー・ハリファックスが手掛けるアニメーションに作品を提供しています。
このドキュメンタリーは、HanWay Filmsが全世界での販売権を取得しており、今後の欧州映画市場で映画を初上映します。Altitude Filmsはこの映画を英国とアイルランドで配給し、後日BBC Fourで放送する予定です。
ジョニー・デップは「シェインのことは30年前から知っている。友人であり、20世紀の最も重要なアーティストの一人であり、人々に愛された詩人でもあるシェインの決定版な映画を制作できることを光栄に思います」と語っています。
ジュリアン・テンプルは「シェイン・マガウアンの映画を作るのは簡単ではありません。一番近いと思うのは( イギリス王室から勲章も受けている動物学者)デイビッド・アッテンボローの映画です。自動撮影カメラ(主に野生動物を対象に赤外線センサー等を用いて自動で撮影する設置型のカメラ)を使います。いつの日かユキヒョウが引き金を引くことを期待するように待ち続けます。シェインの個性の唯一無二の力を実際に捉えたとき、たとえ一瞬であっても、それがすべて価値のあるものだったことに気付きます」と語っています。