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「花はどこへ行った」 キングストン・トリオの創設メンバー ボブ・シェーン死去

2020/01/28 12:53掲載
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The Kingston Trio / The Kingston Trio
The Kingston Trio / The Kingston Trio
「花はどこへ行った」や「Tom Dooley」などのヒットで知られる米国のフォーク/ポップ・ミュージック・グループ、キングストン・トリオ(The Kingston Trio)の創設メンバーであるボブ・シェーン(Bob Shane)が1月26日に死去。ビーチ・ボーイズのアル・ジャーディンは「米アリゾナ州フェニックスにある自宅で安らかに亡くなった」と伝えています。85歳でした。

ボブ・シェーンは、デイヴ・ガード(ヴォーカル、6弦ギター、12弦ギター、5弦バンジョー)、ニック・レイノルズ(ヴォーカル、テナーギター、コンゴ、ボンゴ)と共に1957年にキングストン・トリオを結成。ボブ・シェインはヴォーカル、テナーバンジョー、6弦ギターを担当。デビュー・アルバムからシングルカットされた「Tom Dooley」が全米1位のヒットとなり、1959年にグラミーの最優秀カントリー&ウェスタン・パフォーマンスを受賞した(当時はフォーク・ミュージックのカテゴリーはありませんでした)。

キングストン・トリオは、1950年代後半から60年代前半に起こったフォーク・ミュージックの再ブームにおいて中心的存在で、ビルボード誌のアルバム・チャートに23枚のアルバムをライクイン。最初の5枚のアルバムはすべて1位になり、さらに9枚のアルバムがトップ10にランクインした。61年には「花はどこへ行った(原題:Where have all the flowers gone?)」(オリジナル:ピート・シーガー)がヒットした。

キングストン・トリオは1967年に解散。シェーンは解散後にソロ・キャリアを開始したが、1969年に彼は他のメンバーと共にニュー・キングストン・トリオを結成。2004年に心臓病によりツアーから引退するまで、シェーンはキングストン・トリオから派生した複数のグループで断続的にパフォーマンスを続けた。

キングストン・トリオは2010年、「グラミー賞 特別功労賞生涯業績賞」を受賞した。