秋田昌美によるヴィーガン・ストレイト・エッジ・ノイズ・プロジェクト、
Merzbowが新アルバム『kaoscitron』を日本で10月22日発売。リリース元は スローダウンRecords。
以下、インフォメーションより
「最新のMerzbow」が、新作アルバムとして見事に結晶・生成している。これまでの活動・サウンドを一気に総括し、「本質的」なノイズ/ミュージックを生成すること。『kaoscitron』には、そんなリセットの果てに鳴り響くノイズの律動が、官能が、確かに生成している。
本作『kaoscitron』は、今のMerzbow的ノイズとサウンドが横溢しているアルバムに仕上がっている。アルバム冒頭を飾る“622"、アルバム・ラストの約26分に及ぶアナログ・ノイズ・パルス・トラック“flamingo cloud"に挟まれるかたちで、タイトル・トラック“ kaoscitron"の連作3トラックが収録されているのだが、この“ kaoscitron"シリーズにまずは注目してほしい。どこかヒップホップ的かつインダストリーな汚れたビートが鳴っており、その乾いた音の質感が素晴らしいのだ。ちなみにビート/リズムもまたMerzbowの(隠れた?)重要モチーフであり、“ kaoscitron"はその最新型トラックといえる。「メルツ・ビート」にはマニアも多いはずで、まさに待望のトラックといえる。そして、“flamingo cloud"の電子音の炸裂のようなアナログ・ノイズの横溢には、もはや言葉がない。個を蒸発させてしまうような強烈なノイズ音響には、快楽・快感があるのみである。