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映画『ピンク・フロイド ザ・ウォール』の一夜限りのライヴ絶響上映決定

2017/04/06 15:00掲載
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ピンク・フロイド ザ・ウォール
ピンク・フロイド ザ・ウォール
映画『ピンク・フロイド ザ・ウォール』の一夜限りのライヴ絶響上映決定。6月21日(水)にZepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)で行われます。これはロジャー・ウォーターズの25年ぶりの新アルバム発売と、ピンク・フロイドのデビュー50周年を記念したものです。

以下、プレスリリースより

1985年までピンク・フロイドのメンバーでありの中心的メンバーでもあったロジャー・ウォーターズ。そのロジャー・ウォーターズ自身の自伝的要素を加えて制作されたピンク・フロイドの'79年発表の名作であり全世界で3,000万枚もの驚異的な売り上げをあげた大ヒット・コンセプト・アルバムが『ザ・ウォール』(全英最高位3位、全米1位。全米では15週連続1位を記録)である。その①ロジャー・ウォーターズの25年ぶりの新作『Is This the Life We Really Want?』が5月19日発売(予定)されること、②映画『ザ・ウォール』(82年8月公開)の初上映から今年で35周年を迎えること、そして③ピンク・フロイドが今年8月でデビュー50周年を迎えることを記念して、ピンク・フロイドの音楽映画『ザ・ウォール』を6月21日(水)にZepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)にてライヴ絶響上映することになりました。

ピンク・フロイドのコンセプト・アルバム『ザ・ウォール』を元に映画化した作品。ほとんどセリフもなく映画は、アルバム『ザ・ウォール』の収録楽曲で構成されていく。撮影ノートも35ページしかなく、アラン・パーカーによる「なぜ、(この作品に)脚本がいる。音楽に語らせろ!」という言葉が内容を象徴している。孤独・挫折・恐怖・狂気・・・・感情が入り乱れる強烈かつ壮大な歌詞、音楽、アニメーションも駆使した映像と総合芸術として構築された映画『ザ・ウォール』は、発表から35年を経過した今でも熱心な信奉者が絶えることがない。

主人公はロック界のスーパー・スター、"ピンク"。彼は少年時代の辛い経験から自己防衛のため心に"壁(ザ・ウォール)"築いていた。それは「生まれたばかりの頃に戦死した父」、「学校時代の教師による抑圧と虐待」、「母親からの溺愛」、「結婚と同時に生まれた疎外感」、そして「熱狂する観客への違和感」・・・。果てしなく繰り返される日常と社会との断絶感からいつしか麻薬に溺れていたピンク。彼の心は妄想と孤独、悪夢をさまよい、その築き上げた"壁"はやがて決定的な瞬間を迎えることになる…。主人公"ピンク"の幼少からロック・スターとしての成功・葛藤までを描いたロジャー・ウォーターズの自叙伝のような作品であり、また、この主人公にはかつてのメンバーで、シド・バレットの姿も重ねられている。

 当時ブームタウン・ラッツのヴォーカルであり、後にアフリカの子供たちを飢餓から救うために有名ミュージシャンたちを集めたチャリティー企画ライヴエイドの立役者でもある"ボブ・ゲルドフ"が、初主演にも関わらず鬼気迫る猟奇的な演技を見せている。映画『小さな恋のメロディ』の脚本や映画『ミッドナイト・エクスプレス』、『ミシシッピー・バーニング』などアカデミー賞受賞作含めて数々の作品を手掛けた鬼才アラン・パーカー監督の手腕も遺憾なく発揮されており、また、優秀なデザイナーであり、アルバム『ザ・ウォール』での特殊効果の演出も手がけることになるジェラルド・スカーフによるアニメーションも効果的な演出となっている。そんな才能が集まった映画『ザ・ウォール』は、濃厚で不思議な魅惑的な作品に仕上がっている。

そのピンク・フロイドの映画『ザ・ウォール』を日本屈指のライヴハウスZepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)にて一夜限りの特別上映(ライヴ絶響上映)を行う。また、本ライヴ絶響上映への「上映してほしい音楽映画」リクエスト、堂々の2位にランキングされてる作品でもある音楽映画『ザ・ウォール』の数年ぶりの待望の上映が実現することになりました。元ピンク・フロイドの中心メンバー、ロジャー・ウォーターズの25年ぶりのニュー・アルバムを発表することや今年ピンク・フロイドのデビュー50周年(1967年8月デビュー)であることや5月よりロンドンV&A博物館でピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」が開催されるなど、世界的にピンク・フロイド祭の様相となっている。そんなピンク・フロイドの来日公演は3回しか行われてなく、ロジャー・ウォーターズ/リチャード・ライト/ニック・メイスン/デヴィッド・ギルモアの4人での来日公演は72年の来日より45年行われていない。その重要な4人が作った音楽映像のシャワーをZepp DiverCityとZepp Nambaの『ダイナミックな音圧』『ライヴ級の大音量』『迫力の大画面』で、全身で浴びまくれる貴重な機会。またとないこのチャンスを絶対お見逃しなく!!

【ピンク・フロイド映画『ザ・ウォール』収録曲 】
1. The Little Boy That Santa Claus Forgotザ・リトル・ボーイ・ザット・サンタ・クロース・フォーガット
2. When The Tigers Broke Free ホエン・ザ・タイガース・ブローク・フリー
3. In The Flesh? イン・ザ・フレッシュ?
4. The Thin Ice ザ・シン・アイズ
5. Another Brick In The Wall (Part I) アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パートⅠ) 
6. When The Tigers Broke Free ホエン・ザ・タイガース・ブローク・フリー
7. Goodbye Blue Sky グッバイ・ブルー・スカイ
8. The Happiest Days Of Our Lives ザ・ハピエスト・ディズ・オブ・アワ・ライヴス
9. Another Brick In The Wall (Part II) アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パートⅡ) 
10. Mother マザー     
11. What Shall We Do Now? ワット・シャル・ウィー・ドゥ・ナウ?         (※1)
12. Young Lust ヤング・ラスト    
13. One Of My Turns ワン・オブ・マイ・ターンズ  
14. Don't Leave Me Now ドント・リーヴ・ミー・ナウ
15. Another Brick In The Wall (Part III) アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パートⅢ) 
16. Goodbye Cruel World グッバイ・クルエル・ワールド
17. Is There Anybody Out There? イウ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア 
18. Nobody Home ノウバディ・ホーム 
19. Vera ヴィーラ 
20. Bring The Boys Back Home ブリング・ザ・ボーイズ
21. Comfortably Numb コンフォータブリー・ナム
22. In The Flesh イン・ザ・フレッシュ
23. Run Like Hell ラン・ライク・ヘル
24. Waiting For The Worms ウェイティング・フォア・ザ・ワームス
25. Stop ストップ        (※2)
26. The Trial ザ・トライアル
27. Outside The Wall アウトサイド・ザ・ウォール
※1「Empty Spaces」の元々のver.
※2 ピンク(ボブ・ゲルドフ)による歌唱

【ストーリー】
父親を第二次世界大戦で失ったピンクは、母親の過保護な愛情の中で育っていく。抑圧的な学校教育も彼の人間形成に大きな影響を与えた。やがてロック・ミュージシャンとして成功し、結婚もして順調な人生を歩むが、ロック・スターとしてのプレッシャーからドラッグの過剰摂取に陥り、精神的に荒廃していき、ピンクは完全に周囲との「壁」を築いてしまう。そして、ロックコンサートで無意味に熱狂する観客に対し、ピンクは自分自身を扇動政治家だと思い込み、全体主義やファシズムに救いを求める。そんな時、彼の心の中で裁判が開かれ、壁を打ち崩すよう判決が下される。

【スタッフ・出演者】
監督:アラン・パーカー
脚本:ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)
映画音楽:ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ジェイムス・ガスリー  音楽:ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ボブ・エズリン
ピンク・フロイド:ロジャー・ウォーターズ(B)、デヴィッド・ギルモア(G)、ニック・メイソン(Dr)、リチャード・ライト(Key)
製作:アラン・マーシャル|アニメーション:ジェラルド・スカーフ|撮影:ピーター・ビジウ|編集:ジェリー・ハンブリング|
主演:ボブ・ゲルドフ

<ロジャー・ウォーターズ(元ピンク・フロイド)新作リリース記念、音楽映画『ピンク・フロイド"ザ・ウォール"』一夜限りのライヴ絶響上映@Zepp東阪>

原題|Pink Floyd The Wall
日程|2017年6月21日(水)
開場|18:30 開演|19:30
会場|Zepp DiverCity(TOKYO)、Zepp Namba(OSAKA)
券種|①センターエリア・シート|②一般自由席|③スタンディング (いずれも1Fのみの販売になります)
1982年/イギリス/95分/16:9/DVD/2ch/日本語字幕

◆ライヴ絶響上映|
『ダイナミックな音圧』、『ライヴ級の大音量』、『迫力の大画面』でピンク・フロイドの音楽映画を存分にご堪能頂けます。
『まるでライヴを観るみたいだ!』等々、ZEPP DiverCity[東京]とZepp Namba[大阪]の2会場で、ライヴを疑似体感できる上映イベント。"絶叫OKのライヴ音響による上映"ということで、スタンディングで絶唱しながら踊りたりとライヴを観てる様な醍醐味を味わうことができる。またライヴハウスZeppのライヴPA音響システムを使っての圧倒的な音圧と大音量、4K対応のハイスペックな映写と15m×9mの巨大スクリーンは、『ご家庭では絶対味わうことはできません』。

<チケット>
4月6日(木)15時より、販売受付開始
【価格】前売券   |センターエリア・シート(全席指定):4,000円(税込) /一般自由席(全席自由):3,000円(税込)/スタンディング:2,000円(税込)   
当日窓口料金|センターエリア・シート(全席指定):4,500円(税込) /一般自由席(全席自由):3,500円(税込)/スタンディング:2,500円(税込)
※入場者特典付(先着での配布になります。配布はなくなり次第終了とさせていただきます)
※ご入場時に、別途ワンドリンク+500円をいただきます。
※1Fの座席のみの販売になります。 
※センターエリア・シート|会場中・後方の座席で、より快適に作品をご鑑賞いただけるエリアになります。

≪チケット≫
【プレオーダー(抽選)】2017年4月6日(木)15:00〜4月23日(日)23:59
◎イープラス:http://eplus.jp/zepp-de-wall/(PC、モバイル共通)
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【一般発売(先着)】 2017年4月27日(木)15:00〜2017年6月20日(火)  23:59
※各社プレイガイドによって終了時間が異なります
※いずれも一般発売は先着順での受付となりますので、予定枚数に達し次第受付終了となります。

◎イープラス:http://eplus.jp/zepp-de-wall/(PC、モバイル共通)WEBからお申込みの上、ファミリーマートもしくはセブン-イレブンでチケットをお受取ください。
  または、全国のファミリーマート店内のFamiポートにて販売
  ・席種|センターエリア・シート、一般自由席及びスタンディングの販売。
 
◎チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/wall/(PC、モバイル共通)Pコード:556-827[東京・大阪共通] WEBからお申込みの上、
全国のセブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあの店舗でチケットをお受取ください。
  または全国のセブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあの店舗にて販売。
  ・席種|一般自由席及びスタンディングの販売。
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【 当日券(先着)】2017年6月21日(水)〜時間未定
※一般発売終了後残席のある場合のみの販売となります。

◎各会場のチケットカウンターでも販売いたします。
※各会場での販売は、一般発売終了後残席のある場合のみの販売となります。
※発売開始日時は、各会場へ直接お問い合わせください。

◎イープラス:http://eplus.jp/zepp-de-wall/ (PC、モバイル共通)WEBからお申込みの上、
ファミリーマートもしくはセブン-イレブンでチケットをお受取ください。ファミリーマート店頭のFamiポートから、直接お申込み・ご購入いただくことも可能です。
・席種|センターエリア・シート、一般自由席及びスタンディングの販売。

◎チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/wall/(PC、モバイル共通) Pコード:556-827[東京・大阪共通]  WEBからお申込みの上、
全国のセブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあの店舗でチケットをお受取ください。
  または全国のセブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあの店舗にて販売。
・席種|一般自由席及びスタンディングの販売。
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≪チケットに関するお問合せ≫
※購入方法の詳細、会員登録の方法、当選メール紛失、発券方法などチケットに関するお問い合わせは、お手数をおかけいたしますが、ご利用になられたプレイガイドの下記お問い合わせ先へご連絡ください。
【イープラス】 http://eplus.jp/qa/
【チケットぴあ】TEL:0570-02-9111 または http://t.pia.jp/ まで

◎イープラス:
※システムメンテナンスのため、毎月第1・第3木曜日午前1:25〜午前8:00はお申込み・お支払い・お受取り手続きができません。
これ以外に臨時メンテナンスが行われる場合もございます。詳細はイープラスのサイトでご覧ください。

◎チケットぴあインフォメーション:
音声認識による受付は24時間対応。オペレーター対応は10:00〜18:00。※毎週(火)・(水)2:30〜5:30はシステムメンテナンスのため受付休止。

【プレイガイドチケットお申込み時ご注意】
※上記チケット代以外に手数料がかかります。
※インターネットでのチケットお申込みには、事前にイープラス、チケットぴあの会員登録(無料)が必要となります。

■注意事項■
※チケットご購入後お客様のご都合による変更及び払い戻しは、いかなる場合におきましても行っておりません。予めご了承の上お申込みください。
※通常の公演と同様に、お客様に楽しんでいただく上映です。場合によっては、拍手や歓声などが起こる場合もございますので、ご理解の上、ご購入ください。(ただし危険行為は禁止しております。)
※劇場内は、カメラや携帯などのいかなる機材においても録音/録画/撮影を禁止しております。このような行為が行われた場合は、記録された内容を削除の上ご退場いただきますので、予めご了承ください。
※当日、絶響上映会のイベント会場に、ピンク・フロイド、ロジャー・ウォーターズが出演する予定はございません。
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料となります。
※上映会場に、取材目的の撮影が入る場合がございます。予めご了承の上、ご購入ください。

公演の詳細は、イベント公式サイトにて御確認ください
ライヴ絶響上映 公式ホームページ|http://www.110107.com/zepp-de-zekk> ♯絶響上映

【「The Wall」について】

全世界で3,000万枚突破!今もなお売れ続けているアルバム「The Wall」

250万ドルもの巨費が投じられ、延べ15万人もの観客を動員、巨大な壁をステージに形作り、あまりにも巨額なセットのためNY、LA、ロンドンでしか実現できなかった伝説の「The Wall」ツアー

1200万ドル(約30億円)の巨費を投じ、ロジャー・ウォーターズのコンセプトを破格のスケールで映像化した、映画「The Wall」

「アルバム」、「ツアー」、「映画」―――
20世紀のエンタテインメントの歴史の中でも5本の指に入るロック史上に燦然と輝く「The Wall」プロジェクト

79年11月30日英国で発表された2枚組大作アルバム「The Wall」は全英チャート3位、全米チャート1位を記録(USでは15週連続No.1を記録)、これまでアルバムは全世界で2300万枚売れ続け、ロック史に燦然と輝く名盤として最大級の評価を受けているといっても過言ではない。(シングルカットされた「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」も全米No.1を獲得)

またアルバム「The Wall」にともなうツアーはそれまでのロックコンサートの概念を覆す、破格のスケールで展開され、伝説のショーとして今もなお語り継がれている。ツアーは80年2月7日〜11日までロサンゼルスのスポーツアリーナで5夜連続公演が催され、演奏が続く間にステージ上には420個の煉瓦を使って、高さ31フィート、幅160フィートにも及ぶ巨大な壁が作られていき、次第にメンバー達の姿も全く見えなくなって、ショウがクライマックスに達すると、その壁が一気に崩れ落ちるという、ロック史上空前のセットであった。その後NYのナッソー・コロシアムで5夜連続公演をおこない、LAとNYで計10回おこなわれたこのショウには250万ドルもの巨費が投じられ、延べ15万人もの観客を動員するが、結果的には50万ドルもの赤字となる。本国英国では8月4日〜8月9日までロンドンのアールズ・コートにて6夜連続公演が催された。因みに、ロジャー・ウォーターズは90年にベルリンの壁崩壊を記念したイヴェントを開催。「The Wall」ライヴを様々なアーティストと共に再現。50万人の観客を動員した。

そしてこの映画「The Wall」である。1200万ドル(約30億円)の巨費は投じられ、82年5月22日にカンヌ映画祭で初めて公開。ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズ、風刺漫画家のジェラルド・スカーフ、映画監督のアラン・パーカー、そしてブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフ…4人の創造性豊かな人々が斬新で個性的なアイデアと情熱を持ち寄りこの映画を作り上げた。フィルムを回した60時間、カットは6千を超え、ジェラルドが描いたアニメも1万枚以上、それを集めて芯となるのが「音楽」…。映画のためにバンドはスタジオへ戻り映画向きにアレンジされた楽曲の数々をオーケストラと共に録音した。初期の録音に参加したマイケル・ケイマンがアレンジャーとしてオーケストレーションに磨きをかけ、新しいトラックは時に原曲の表情を一新したが、原曲のエネルギーは更に強められた。…音楽が崩壊の物語を紡いでいく。"

●音楽:ピンク・フロイド
全世界で2億5千万枚以上のセールスを誇り、永遠にロック史に輝く"時代を超越する音芸術"ピンク・フロイド。もともとは'60年代半ば、サイケデリック・ロック・バンドとして、天才シド・バレット(G, Vo)を中心に結成された。他のメンバーは、ロジャー・ウォーターズ(B)、リチャード・ライト(Key)、ニック・メイソン(Dr)。バンド名は、ピンク・アンダーソン、フロイド・カウンシルという2人のブルースマンから取られている。'67年、2枚のシングルをヒットさせたあと、ファースト・アルバム『夜明けの口笛吹き』を発表。高い評価を得たこのアルバムは、シド・バレット色のが濃い内容だった。翌年頭に、デヴィッド・ギルモア(G)がバンドに参加。一方、シドは精神に不調をきたし、実質的にバンドを去る。ピンク・フロイドはそれまでの実験的な面に、長い楽器パートを含んだ曲構成を取り入れ、のちにプログレッシヴ・ロックと呼ばれる体裁を徐々に整えていった。そして彼らの音楽が最高の形で実を結んだのが'73年の『狂気』。楽曲、演奏、精神、録音、すべての面において成功したアルバムといっていいだろう。全米No.1を獲得し、チャート内に741週とどまるという記録を打ち立てた。これまでに最も売れたロック・アルバムの1枚で、現在もなお全世界中で売れ続けている。アメリカのビルボード200位以内に15年間チャート・インしたモンスター・アルバムである。その後も'75年『炎〜あなたがここにいてほしい』、'77年『アニマルズ』、'79年『ザ・ウォール』と傑作アルバムを発表。'83年『ファイナル・カット』をリリース後実質的に活動停止。'86年にロジャー・ウォーターズはバンドを脱退するが、ギルモアを中心とした他のメンバーとの法廷闘争まで発展。結局ギルモア中心のフロイドとして継続。87年に『鬱』を発売、その後のツアーも大成功。94年の『対(TSUI)』を最後にオリジナル作は発売されなかったが、2005年夏に行われた「LIVE 8」にてロジャー・ウォーターズも参加し、一夜限りの奇跡の再結成を果たす。その後再結成ツアーが期待されたが、残念ながら実現していない。2006年7月7日、ピンク・フロイドの創始者でもあるシド・バレットが死去。また2008年9月15日にはリチャード・ライトも死去。2014年11月、1994以来20年ぶりとなる新作『永遠(TOWA)』をリリース、これがラスト・アルバムとなる。2017年の今年はデビュー50周年。5月よりロンドンV&A博物館でピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」が開催される。

●監督:アラン・パーカー
44年2月14日生まれ。「小さな恋のメロディ」の脚本を経て、76年の「ダウンタウン物語」で監督デビュー。78年「ミッドナイト・エクスプレス」ではアカデミー賞監督賞にノミネート。他「フェイム」、「バーディ」(84年)、「ミシシッピー・バーニング」(88年)、「ザ・コミットメンツ」(91年)etc.

●脚本:ロジャー・ウォーターズ
ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters, 1943年9月6日 -)イギリス出身。ピンク・フロイドのメンバーで、創設メンバー。映画『ザ・ウォール』の原作であるアルバム『ザ・ウォール』の作詞・作曲を手掛ける(一部共作)ピンク・フロイドのリーダーであり「頭脳」であったが、1985年バンドを脱退。以降ソロ活動を続ける。5月19日に、25年ぶりの新作『Is This the Life We Really Want?』が発売する(予定)

●アニメーション:ジェラルド・スカーフ
風刺画家、イラストレーター、アニメーター。米Time誌、英サンデー・タイムス紙など雑誌、新聞で風刺漫画、イラストレーションを手がける。近年ではディズニーの「ヘラクレス」のアニメーションなども手がける。

●主演:ボブ・ゲルドフ
54年ダブリン生まれ。ニュー・ミュージカル・エキスプレスの記者を経て、ブームタウン・ラッツを結成。77年デビュー。79年「悲しみのマンディ」が大ヒット。その後、Do They Know It's Xmasやライヴエイドなどのチャリティ活動をおこなっていく。

『この物語、『The Wall』は、ピンク・フロイドの音楽、イメージ、そして自然な降下でシンプルに語られる。この物語には通常のセリフは存在しない。これはロサンゼルスのとあるホテルにと自己こもっている、"ピンク"というロックン・ローラーについての物語。あまりにも多すぎるショーの数、あまりにも多くの薬の量、多すぎた賞賛を受け、疲れ果てた人物。テレビにはごくありふれた戦争映画が、写っている。私達は"ピンク"が積み上げてきた感情の「壁(The Wall)」となる、彼の痛々しい記憶に踏み込んでいく過程で、"時と場所"、"現実と悪夢"の間を行ったり来たりする。 
彼は次第に現実の世界から身を引いていき、自分自身を感情のない"テマゴーク(扇動政治家)"だと思い込むようになる。更に、自らの世界と自身の周りへの憎悪の極みとして、感情のない群衆に対して"支配する"という勢力の保持をする、悪夢の世界への足を踏み入れていく・・・。その後、彼の内面での裁判が行われる。彼の過去を知る人間、彼の壁を積み上げるのに貢献した、まさにその人たちが、前に進み出て彼に対して、不利な証言をしていくんだ。』                                   -アラン・パーカー(映画『ザ・ウォール』監督)-

"77年夏のアメリカ・ツアーではスタジアム公演を多く行ったが手の届かない巨大な数の大観衆を相手にするのは気が滅入った。聴衆は酔っぱらって花火をやったり殴り合ったり好き勝手していた。ツアーが進むにつれ楽しんでいるはずの彼らから隔離していくのを感じた。前列にショーを通じて大声を出していい気分の男がいた。僕は腹が立ってきて彼を呼びつけ近づいた男の顔に唾を吐いた。その時"何をしているんだ"と我ながらショックで、そうなった原因を考えはじめた。だから舞台に壁を建てるというアイデアはその時の気持ちがもとになっている。"――ロジャー・ウォーターズ

"ピンクの少年期はほぼ伝記と言っていい。ホテルの部屋で暴れるのは僕はやったことはないが業界に何人かそう言う人間がいた。シド・バレットの要素も少しある。体毛を剃るのは彼の話だ。。。"
――ロジャー・ウォーターズ

"ロジャー役の俳優を捜すことが一番の難関だった。あの役ができるのはほんの数人だ。ロッカーの声も必要だった。ボブ(ゲルドフ)を選んだのは賭けだった。は当時既にカリスマ的だったがとにかくスクリーンテストをした。"ミッドナイト・エクスプレス"の難しい法廷シーンだったが演技は素晴らしかった。"―――アラン・パーカー

"ボブ(ゲルドフ)がこの話を聞いたのはマネージャーと空港へいくタクシーの中だ。マネージャーがピンク・フロイドの映画の話しが来ているというと、ボブは"フロイド?クソだ"彼は全然興味ないといったが、マネージャーはまず脚本を読んで考えろと言い、ボブは"くだらねぇ"とか何とか言い、"とにかくピンク・フロイドは嫌いで興味がない"と。。。何でそのことを知ってるかっていうと、そのタクシーの運転手は僕の兄だったんだ…"
――ロジャー・ウォーターズ

(シド・バレットの影響?)

"(最初の方のタバコのシーンで)この着想を得たのはバンドの創設メンバーシド・バレットからだ。ハリウッドのハリウッド・ハワイアンというホテルである日彼はイスに座り吸っていたタバコが指の間まで燃え尽きてた。灰は床に落ちて指に燃えた紙がくっついてた。まさに心地よく麻痺した-"コンフォタブリー・ナム"状態だった…。" ――ロジャー・ウォーターズ

"彼についての曲はたくさんある。"炎"の中のも多いし特に"クレイジー・ダイアモンド"や"あなたがここにいてほしい"は彼のこと、病気になった彼を思う僕の気持ちだ。とても親しかったし…彼はとても明るく輝くまぶしい光だった。一生懸命生きた。非常にクリエイティヴな人間だ。"――ロジャー・ウォーターズ

(最後の子供が火炎瓶の中身を捨てる。どういう意味が?)

"これは世代の継承を、拒絶する世代を象徴してる。愚かな前の世代の継承を拒絶する世代の象徴というか、世界を再構築する試みだ。瓶を集めて建て直している。。。すぐ子供の一人が火炎瓶を見つける、においを嗅いで中身を捨てる、爆弾の解体、そうだ破壊よりも建て直すことを選んだ…。" ――ロジャー・ウォーターズ

企画・主催|(株)Zeppホールネットワーク、(株)ソニー・ミュージックダイレクト
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