惑星ロボ ダンガードA (C)松本零士・小林壇・東映アニメーション
松本零士が原作を担当したリアル志向のスーパーロボットアニメ『惑星ロボ ダンガードA』の第1話「飛びたて!父の星を越えて」と、石川英輔の「SF西遊記」を原案に、松本零士が原作を担当したアニメ『SF西遊記 スタージンガー』の第1話「飛べ! オーロラ姫」が、東映アニメーション創立60周年公式YouTubeチャンネルにてオフィシャル・アーカイブ公開されています
●惑星ロボ ダンガードA 第1話「飛びたて!父の星を越えて」
■解説
資源枯渇に人口の増加…近未来の地球は、慢性的な問題を抱えていた。その問題を一気に解決する方法が、太陽系第10番惑星「プロメテ」の発見で提唱されることとなる。その名も「プロメテ移住計画」。だが大江戸博士を中心に推進されたその世紀の一大プロジェクトは、メインパイロットの「一文字断鉄」がロケット発射直後に引き起こした事故のせいで一時中断。彼の息子「タクマ」は、『プロメテ計画を潰した、裏切り者の息子』のレッテルを貼られ、後ろ指を指されることになる…。
それから10年後、大江戸博士は「新・プロメテ移住計画」を実現するため、着々と準備を進めていた。宇宙母艦「ジャスダム」と、その護衛を任された機動メカ「サテライザー(ロボット形態「ダンガードA」)」の建設、そして新人パイロットの育成…。その新人パイロットの中には、何と、あの断鉄の息子・一文字タクマも!! 彼は大江戸博士に引き取られて以来、サテライザーのチーフパイロットになるための訓練を受けていたのである。父の汚名をそそぎ、父の代わりにプロメテ計画を成功させるために…。だがそれを邪魔する者が現われた!! プロメテ計画に反対し、エリートだけで構成された軍団を立ち上げ、自らがプロメテの支配者になろうとした元科学者「ドップラー」である!! ヤツは「ドップラー総統」を名乗り、人類に自分の支配下に入るよう宣告。ライバルである大江戸博士たちに挑戦状を叩きつけた!! こうして大江戸博士の「ジャスダム隊」と、ドップラー軍団の壮絶なるプロメテ争奪戦が展開されるのだった…!!
「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」などの松本零士が原作を担当した、リアル志向のスーパーロボットアニメ。松本零士作品にしては、スーパーロボットが登場する珍しい作品でもある。これは言わば東映アニメーションと松本零士のコラボレート的な意味合いが強く、松本零士作品の醍醐味であるSFの世界観に、当時の東映アニメーションの得意ジャンルである「スーパーロボット」を加えたものとなっている。シリーズの前半は、主人公のタクマがパイロットとして成長する過程を描いた、トップガン的な「成長編」を、後半ではライバルも登場し、死闘を繰り返しながらプロメテをめざす「激闘編」の2本立て構成になっている。特にタクマと、正体不明のマスクマンとして登場した彼の父「断鉄」の父子の関係は、シリーズを通したテーマとして骨太のドラマを展開させた。
■あらすじ
ダンガードAのパイロットになるべく訓練に励んでいた一文字タクマ。そんな彼の前にドップラー率いる悪の軍団が立ちふさがる。がんばれタクマ!ダンガードA!!
(C)松本零士・小林壇・東映アニメーション
●SF西遊記 スタージンガー 第1話「飛べ! オーロラ姫」
■ストーリー
銀河系に突如としてスペースモンスターが現れ、平和な星を襲っては侵略と破壊の限りを尽くしていた。モンスターの魔の手はついに太陽系にまで及んでくる。宇宙からのメッセージをキャッチしたキティ博士は、大王星のギャラクシー・エネルギーが弱まったせいで突然変異を起こした動植物が、スペースモンスターと化していることを知る。元へ戻すためには特別な超能力を持った者が大王星へ行き、ギャラクシー・エネルギーを復活させなくてはならない。それが出来るただ一人の人物こそ、月の王国の王女であるオーロラ姫だった。かつて王国はスペース・モンスターの襲撃で滅亡、姫だけが生き延びて地球にたどり着いていたのだ。オーロラ姫は宇宙に平和を取り戻すため、前人未到の大王星へ旅立つことを決意する。美しく気高い姫を守るために集まったジャン・クーゴ、ドン・ハッカ、サー・ジョーゴの三人の騎士も、クイーンコスモス号に乗り込んだ。さあ、大王星をめざして出発だ!
■解説
SF西遊記スタージンガーは、1978年4月よりフジテレビ系で放送開始。65話以降は新シリーズ「SF西遊記スタージンガーⅡ」としてタイトルを変更した。石川英輔の「SF西遊記」を原案に、松本零士が原作を担当。海外でも高い評価を得て、特にスウェーデンやイタリアでは絶大な人気を誇った。
■番組情報
放映期間:1978年4月2日〜1979年8月26日
放映時間:毎週日曜日19時00分〜19時30分
放映話数:全73話
放映局:CX系
■スタッフ
原案:石川英輔
原作:松本零士
企画:勝田稔男、春日東、別所孝治
脚本:上富田祐弘、馬嶋満
製作担当:吉岡修、佐々木章
チーフディレクター:芹川有吾
演出:森下孝三、福島和美、大谷恒清、他
キャラクターデザイン:須田正巳
美術デザイン:伊藤岩光
音楽:菊池俊輔
■キャスト
クーゴ:石丸博也
ハッカ:富田耕生
ジョーゴ:富山敬
オーロラ:杉山佳寿子
ベラミス:小原乃梨子
キティ:増山江威子
ドッジ:八奈見乗児
王:田中崇
王妃:中谷ゆみ
■あらすじ
「わたしが大王星に行けば、宇宙には平和がよみがえる…」(オーロラ姫)
突然変異を起こした動植物からスペースモンスターが生まれ、太陽系へと魔の手を伸ばしていた。天王星のギャラクシーエネルギーの放射が弱まったことが原因だ。月の王国の王女であるオーロラ姫は、キティ博士から与えられたクイーンコスモス号に乗り、超能力でエネルギーを復活させるために大王星へと旅立つことを決意する。キティ博士は姫を守る者として、暴れ者のジャン・クーゴを選ぶ。ところがオーロラ姫は、危険な宇宙海賊・スペースウルフに狙われてしまい…。
(C)松本零士・東映アニメーション