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マイルス・デイヴィス&ロバート・グラスパー 「Ghetto Walkin」のミュージックビデオを公開

2016/04/14 02:33掲載(Last Update:2016/04/14 11:49)
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Miles Davis & Robert Glasper / Everything's Beautiful
Miles Davis & Robert Glasper / Everything's Beautiful
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)ロバート・グラスパー(Robert Glasper)のアルバム『Everything's Beautiful』から「Ghetto Walkin [ft. Bilal]」のミュージックビデオが公開。アニメーション映像



本作はグラスパーが米コロンビア・レーベルのテープ保管庫でセレクトしたマイルスのオリジナル録音をベースにリミックスした作品。発売は日本で5月25日、海外で5月27日。

以下は以前に公開された音源・映像

「Violets (featuring Phonte)」


ミニ・ドキュメンタリー


また、ロバート・グラスパーが映画のために書き下ろした新録も収録されるマイルス・デイヴィスの伝記映画『Miles Ahead』のサウンドトラック・アルバムは日本で4月27日、海外で4月1日に発売される予定。

映画『Miles Ahead』は俳優ドン・チードルの企画として数年前から製作が進められていたもので、チードルは監督、プロデュース、共同脚本、そして主演としてマイルスを演じています。

映画はクラウドファンディングサイトindiegogoにて行われた資金調達キャンペーンを活用して製作。プロデューサーにはハービー・ハンコック(Herbie Hancock)を迎えています。

本作はマイルスの1979年の一時的な引退と音楽活動の再開に焦点を合わせており、映画では、ユアン・マクレガー扮するローリング・ストーンズ誌の記者デイヴ・ブリルの目を通じて、フランシス・テイラーと結婚した最盛期、そして一時引退〜1979年の復活までのマイルスが描かれています。

出演はマイルスの最初の妻でダンサーのフランシス・テイラー役をエマヤツィ・コリネアルディ、マイルスが所属していたコロンビア・ミュージックのプロデューサーのハーパー役をマイケル・スタールバーグ。

この作品は2015年9月に開催された<ニューヨーク映画祭>にてワールドプレミアが行われており、米国では4月1日より劇場公開が開始されます。

以下は以前に公開された映像











以下、プレスリリースより

新世代ジャズ・シーンで鮮やかな活躍を続けるロバート・グラスパー(1978-)が、マイルス・デイビスの音世界を再創造した『エヴリシング・イズ・ビューティフル』を発売する。このアルバムはマイルス・デイビス&ロバート・グラスパー、ダブル名義での発売となる。グラスパーが米コロンビア・レーベルのテープ保管庫でセレクトしたマイルスのオリジナル録音をベースにリミックスした意欲作だ。グラスパーはこの作品について、こうコメントしている。

「単なるリミックス・アルバムにはしたくなかった。マイルスがどれだけ人々に影響を与え、新しいアートを生み出す源になったのかを伝えたかったんだ。僕たちは今もマイルスのスピリットの中に生きている」

『エヴリシング・イズ・ビューティフル』ではマイルスの遺伝子を受け継ぐ多彩な顔ぶれのアーティストたちが参加しており、ビラル、イラ・J、エリカ・バドゥ、フォンテ、ハイエイタス・カイヨーテ、ローラ・マヴーラ、キング、ジョージア・アン・マルドロウ、スティーヴィー・ワンダー、そして、実際にマイルスのバンドでも演奏していたギタリスト、ジョン・スコフィールドと名を連ねる。マイルスのオリジナル音源が曲ごとにグラスパーの自由な発想でサンプリングされ、新鮮な驚きが溢れるアルバムが完成した。。アートワークはアメリカ現代アート界の旗手フランシーヌ・タークの書き下ろしで、グラスパーがマイルスの音楽を自由にコラージュしたアイディアにインスパイアされているという。

もうひとつの作品は、4月1日からアメリカで公開となるマイルス初の自伝的映画『マイルス・アヘッド』のサントラだ。マイルスが一時的に音楽界から引退していた1979年を軸に描かれ、ドン・チードルが主演・脚本・監督を務めている。ロバート・グラスパーが音楽監督の一人としてクレジットされており、果たしてどんなサウンドが完成するのか?と熱い注目を集めている作品だ。全24曲76分を越える長時間収録のサントラには、1956年から1981年に発売されたマイルスの代表的ナンバー11曲(*オリジナル音源/一部抜粋編集)と、ロバート・グラスパーが映画のために書き下ろした新録5曲が、ドン・チードルの劇中台詞とともに収録されている。まさに、グラスパー・セレクトによる21世紀版マイルス・ベストといってもいい内容だ。

特にドン・チードル演じるマイルス・デイビスが、グラスパー、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ゲイリー・クラークJr, エスペランサ・スポルディング、アントニオ・サンチェスという今の音楽シーンを牽引する豪華アーティストたちと架空の共演を果たした「ワッツ・ロング・ウィズ・ザット」(23曲目)は、マイルスの精神が今も受け継がれていることを証明する象徴的なナンバーとなっている。映画本編中の演奏シーンで実際にトランペットを吹いているのは、ディアンジェロとの共演でも知られるキーヨン・ハロルド。そして、エンド・タイトルに流れる「ゴーン2015」ではラッパーのファロア・モンチをゲストに迎えている。

映画『マイルス・アヘッド(原題)』は日本公開12月予定(配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)。
●マイルス・デイビス&ロバート・グラスパー『エヴリシング・イズ・ビューティフル』
5月25日日本先行発売
品番 CD:SICJ117 定価:2200円+税

<収録曲>
01 Talking Shit
02 Ghetto Walkin [ft. Bilal]
03 They Can’t Hold Me Down [ft. Illa J]
04 Maiysha (So Long) [ft. Erykah Badu]
05 Violets [ft. Phonte]
06 Little Church [ft. Hiatus Kaiyote]
07 Silence Is The Way [ft. Laura Mvula]
08 Song For Selim [ft. KING]
09 Milestones [ft. Georgia Anne Muldrow]
10 I’m Leaving You [ft. John Scofield, Ledisi]
11 Right On Brotha [ft. Stevie Wonder]

●映画『マイルス・アヘッド(原題)』オリジナル・サウンドトラック 
4月27日国内盤発売
品番:SICP4776  定価:2400円+税

<収録曲>
*タイトル後のカッコ内はマイルス・デイビスのオリジナル・アルバム・タイトルと発売年

1. マイルス・アヘッド(「ブルー・ヘイズ」(56)より)
2. 台詞 "It takes a long time…"
3. ソー・ホワット  (「カインド・オブ・ブルー」(59)より)
4. テイラー・メイド  (ピアノ:テイラー・アイグスティ)
5. 台詞 "Listen, you talk too goddam much…"
6. ソレア(抜粋)(「スケッチ・オブ・スペイン」(60)より)
7. セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン(抜粋)「セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン」(63)より)
8. 台詞 "If you gonna tell a story…"
9. ネフェルティティ(抜粋)  (「ネフェルティテイ」(68)より)
10. ブラウン・ホーネット (「キリマンジャロの娘」(69)より) 11. 台詞 "Sometimes you have these thoughts…"
12. デュラン(テイク6)(抜粋)  (「コンプリート・ジャック・ジョンソン・セッションズ」(03)より)
13. 台詞 "You own my music…"
14. ゴー・アヘッド・ジョン(パート2C)(「コンプリート・ジャック・ジョンソン・セッションズ」(03)より)
15. ブラック・サテン(抜粋)Black Satin (edit)(「オン・ザ・コーナー」(72)より)
16. 台詞 "Be musical about this shit…"
17. プレリュード#2 Prelude #II  (「アガルタ」(75)より)
18. 台詞 "Y'all listening to them…?
19. ジュニアズ・ジャム 
(演奏:ロバート・グラスパー、キーヨン・ハロルド、マーカス・ストリックランド)

20. フランセッセンス  
(演奏:ロバート・グラスパー、キーヨン・ハロルド、エレナ・ピンダーヒューズ)
21. バック・ビート・ベティ(抜粋)(「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」(81)より)22. 台詞: "I don't like the word jazz…"
23. ワッツ・ロング・ウィズ・ザット?
(演奏:ドン・チードル、ロバート・グラスパー、ゲイリー・クラーク・ジュニア、ハービー・ハンコック、キーヨン・ハロルド、アントニオ・サンチェス、エスペランサ・スポルディング、ウェイン・ショーター)
24. ゴーン2015
(Gone 2015 パーソネル:ロバート・グラスパー、キーヨン・ハロルド、ファロア・モンチ)

(*国内盤にはオリジナル台詞と対訳掲載)