HOME > ニュース >

ビル・エヴァンスの幻のスタジオ録音を作品化、エヴァンス-ゴメス-ディジョネットによるモントルー5日後のMPSスタジオ録音盤

2016/03/28 01:10掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Bill Evans / Some Other Time: The Lost Session from The Black Forest
Bill Evans / Some Other Time: The Lost Session from The Black Forest
ビル・エヴァンス(Bill Evans)の幻のスタジオ録音を作品化。『モントルー・ジャズ・フェスティヴァル』から5日後の1968年6月20日にドイツMPSスタジオにてエディ・ゴメス、ジャック・デジョネットと共にしたスタジオ録音を初めて作品化。この3人による2作目の公式作品にして唯一のスタジオ録音であるアルバム『Some Other Time: The Lost Session from The Black Forest』が4月10日に発売。日本流通盤(日本語帯・書き下ろし解説、英文解説全訳付])、海外盤CD、海外盤アナログレコードがあり

以下、プレスリリースより

★正真正銘! 超驚愕の発掘音源! ! ビル・エヴァンスの幻のスタジオ録音が、今、陽の目を見ます。

★しかも、メンバーは、エディ・ゴメスにジャック・デジョネットというトリオ。つまり、ビル・エヴァンスの数ある作品の中でも人気が高
く、グラミー賞を受賞した( 最優秀ソロイスト賞)、あのジャズ史上の名盤『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』と
同メンバーのトリオ。このトリオは活動期間が6ヵ月しかなく、今まで、モントルーの音源が唯一の公式録音。それ以外でも数曲しか
聴くことができませんでしたが、本録音は、モントルーでのパフォーマンスの5日後の演奏をたっぷり記録。しかも、スタジオ録音で
すから、本当に驚きです。

★発掘者は、本Resonanceで数々の話題盤を形にしているゼヴ・フェルドマン。フェルドマン氏は当然自らもマニアで、歩く事典の
ような人物。その彼もこの音源の情報を聴いた時は、腰を抜かすような衝撃だったとのこと。もちろん、世界中の関係者にとっても、
驚嘆の記録で、つまりは、ビル・エヴァンスの歴史の一頁が書きかえられるという類のものともいえます。

★その音源は、<>。当時のエヴァンスはVerve と契約があったため発売の権利を得ること
ができず、誰の目にも触れられることなく、ひっそりと、そのままお蔵入りしてしまったわけですが、そもそも、ビル・エヴァンスは生
涯通して、スタジオ録音自体も、決して多くないアーティスト。あの情熱に満ちたライヴの後に、3人で、スタジオに入っていた、とい
う事実だけでも、ジャズ・ファンの心をくすぐってあまりあります。

★しかも、音源はたっぷり2枚。18曲21テイクの演奏が収録されています。
☆62年『Moonbeams』で初演されて以来、コンサートでは毎回のようにフィーチャーされたエヴァンスの至高のワルツ曲「Very
Early」を始め、晩年まで数多く演奏され、アルバムタイトルともなった名曲「Turn Out The Stars」といった楽曲も収録。
☆そして・・・1 枚目のラストには、名盤中の名盤『Waltz for Debby』(61年)にも収録され数限りないジャズ・ファンの心をつかん
だ名曲「Some Other Time」の至高の演奏を収録! ! ! 。この「Some Other Time」のイントロはもともと「Peace, Piece」
のメロディを、エヴァンスがマイルス・デイヴィスの『Kind of Blue』に参加した時に、「Flamenco Skeches」のイントロとして用い
たことでも知られるジャズ史上屈指の美イントロですが、本作での演奏は、『Waltz for Debby』『Kind of Blue』の演奏と並ぶも
のと言って過言無し。言葉をいくつ並べても表現しようのない至高のピアノ、メロディに寄り添いながら音空間を拡張するベース、若
き日の驚くようなディジョネットのブラッシ・ワークの美しさ。静謐かつ、ある種の厳かささえも漂うこの曲のスタジオ録音が聴けるこ
とは本当に奇跡です。
☆一方、本作では、ビル・エヴァンスにとって珍しい楽曲も演奏。サイドメンとしての演奏を除いては極めて稀な「I'll Remember
April」や、同じく本録音以外ではあまり聴くことができない「These Foolish Things」をエディ・ゴメスとの豊かな会話で披露。
一方、2-M5の「What Kind Of Fool Am I」では、ビル・エヴァンスとしては、極めて珍しいユニークなエンディングも収録されて
います。
☆6ヵ月という非常に短い活動を経て、エヴァンスは、この後マーティ・モレルをメンバーに迎えた第2期トリオを結成。本トリオはあ
る種の過渡期にもありますが、この作品の登場によって、エヴァンスが、この時期、即興的な演奏の拡張を模索し、パッション溢れ
る演奏を繰り広げるきっかけを得たことも明らかになります。特にCD2 には、美しく、かつ即興のさらなる可能性を感じさせる、トリ
オの面白さが際立ちます。

★ライナーに掲載された情報によれば、1980年エヴァンスが亡くなったその年、共同制作者、ヨアヒム・E.ベーレントもハンス・ゲオ
ルグ・ブルナー=シュワーにかけ合い、82年のリリースを目指しながら、実現されなかったとのこと。

★21世紀のジャズ界の事件とも言うべき、作品の登場! 68年の劇的なドラマが、今50年近くを経て明らかになります! ! ! !

---------------------------------------------------

~今明らかになる、68年、エヴァンス・トリオ! ! ~
エヴァンス- ゴメス- ディジョネットは、モントルーの5 日後に,MPS のスタジオにいた! ! !

この3 人による2 作目の公式作品にして唯一のスタジオ録音

<Resonanceこだわりの復刻>

*豪華英文ブックレット 40頁
-発掘人/プロデューサー、ゼヴ・フェルドマンによる制作秘話
-エヴァンスの歴史を語るMarc Myersの評論
-MPSの歴史を語り、エヴァンス・トリオを語る
Friedhelm Schulzのライナー
-エディ・ゴメス及び、ジャック・ディジョネットへのロング・インタビュー

*未発表写真も満載
-どこからも絵になるビル・エヴァンスの写真を満載
-当時のエディ・ゴメス、ジャック・ディジョネットの写真
-そして、3人が揃った激レア写真も・・・! ! !

*日本仕様盤概要
-書下ろし日本語ライナーノーツ
-40頁のブックレットの訳を掲載
-数々のエピソードを日本語で!


2016年4月、今、ビル・エヴァンスの歴史の一頁が明らかに・・・! ! ! ! !
●『Some Other Time: The Lost Session from The Black Forest』

Disc One:
1. You Go To My Head (4:58)
2. Very Early (5:12)
3. What Kind of Fool Am I? (5:21)**
4. I'll Remember April (4:08)**
5. My Funny Valentine (6:58)
6. Baubles, Bangles & Beads [Duo] (4:38)**
7. Turn Out The Stars (4:56)
8. It Could Happen To You (3:58)**
9. In A Sentimental Mood (4:18)
10. These Foolish Things (4:14)**
11. Some Other Time (5:28)

Disc Two:
1. You're Gonna Hear From Me (3:32)
2. Walkin' Up (4:10)
3. Baubles, Bangles & Beads (4:51)
4. It's Alright With Me [Incomplete]* (3:45)
5. What Kind Of Fool Am I? (2:51)
6. How About You? (3:59)
7. On Green Dolphin Street (4:33)
8. I Wonder Why (4:13)
9. Lover Man (Oh, Where Can You Be?) (3:49)*
10. You're Gonna Hear From Me [Alternate Take] (3:24)

1968年6月20日ドイツMPSスタジオ (*solo, **duo)