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ソ連で密かに作られた「レントゲン写真レコード」 その歴史をテーマにしたドキュメンタリー映像が公開

2016/02/11 20:12掲載
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X Ray Audio
X Ray Audio
ソ連では1940〜50年代、発売が禁止されていた西側諸国のジャズやロックンロールなどのレコードを、通常のポリ塩化ビニルではなく、使用済みのレントゲン写真に密かにプレス。ハンガリーから始まったというこの技術を使って、数多く「レントゲン写真レコード」が作られています。この「レントゲン写真レコード」の歴史をテーマにしたドキュメンタリー映像『X-Ray Audio: The Documentary』が公開。アナログ・レコードに特化したサービス&販売を行う英国The Vinyl Factoryトが製作しています。



このドキュメンタリーは、「レントゲン写真レコード」の歴史を1冊にまとめた書籍『X Ray Audio』の出版に関連したプロジェクトのひとつ。

本にまとめたのは英国人男性のスティーヴン・コーツで、彼はドキュメンタリーのコンセプト/ライティングも担当しています。

数年前にロシアのサンクトペテルブルクに立ち寄った彼はフリーマーケットで「レントゲン写真レコード」を偶然発見。「レコード? レントゲン写真?」と疑問に思った彼はそれを手に取り「両方なのか」と驚いたそうです。それがキッカケに「レントゲン写真レコード」に魅せられていったようです。

本は「レントゲン写真レコード」の写真を中心に、関係者のインタビューなども掲載されています。ページ・サンプルやプロモーション映像あり。

なお、「レントゲン写真レコード」では医療廃棄物として処分されたレントゲン写真を使用。当時の関係者によれば、写真はネイル用のはさみを使用して直径23〜25センチの円盤にカット、真ん中の穴はタバコで焦がして作ったようです。

















●書籍『X Ray Audio』公式サイト
http://www.x-rayaudio.squarespace.com/