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フランク・ザッパのライヴ映像作品『ROXY - The Movie』、日本語字幕付きトレーラー映像が公開

2015/10/02 18:24掲載
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Frank Zappa / ROXY - The Movie
Frank Zappa / ROXY - The Movie
フランク・ザッパ(Frank Zappa)のライヴ映像作品『ROXY - The Movie』。日本語字幕付きトレーラー映像が公開

長年リリースが期待されていた本作のDVD/Blu-rayは日本盤が10月28日に、海外盤が10月30日に発売される予定。DVD+CD、Blu-ray+CDの2種類があり。リリース元は日本はヤマハミュージックメディア、海外はEagle Rock Entertainment/Zappa's Honker Home Video。本作は1973年12月にハリウッドのThe Roxyで行われたコンサートの模様を収めた作品。



以下、プレスリリースより

フランク・ザッパ(以下、ザッパ)・ファンの間では長年の間リリースが待たれていた発掘作品の登場だ。1973年12月、米ロサンゼルスにて、4公演に渡って4台の16ミリ・カメラによって撮影されたライヴ・フィルムが遂に陽の目を見る。'73年のフランク・ザッパ&ザ・マザーズ(以下、ザッパ&マザーズ)のロキシー・シアター公演はまさにファンが待ち望んだものであり、超のつく蔵出し映像となること間違いなし。

「今夜はカメラが入っていて、こいつで音と映像を記録するんだが…でも何かとんでもないことが起きている」。
作品の冒頭でいきなりフランク・ザッパの声が鳴り響いているのは、実はこの時、録音機材の問題が起こり、その間を埋めるためだ。この"とんでもないトラブル"のおかげで、この作品は何十年もの間、陽の目を見ることがなかった。テクノロジーの進歩により、この素晴らしい作品がようやく発表されることになった。このエピソードについては共同プロデューサーで編集も行ったジョン・アルバリアンのライナーノーツに詳しく書かれている。

演奏については、ジョン・アルバリアンが「マジックで物が消えるのを見た子どものようにただ笑うしかなかった」と言うくらい、とにかく超絶という表現しか思い当たらない、プログレッシヴでファンキーで、ブルースにジャズ・ロックがごった煮となったハイブリッドなロック。
宙をうねる様なザッパのギターに、ナポレオン・マーフィー・ブロックのソウルフルなヴォイスと、ジャジー&ムーディな曲でより発揮されるジョージ・デュークのヴォーカル&キーボード・プレイ。ベースのトム・ファウラー、チェスター・トンプソンとラルフ・ハンフリーのツイン・ドラムが織りなすファンキーなグル―ヴ。そしてバンドのパワーに彩りを添えるブルース・ファウラーのトロンボーンとルース・アンダーウッドのパーカッション。
ザッパ&マザーズ楽団は変拍子を変幻自在に操り、達人たちが展開するインプロヴィゼーションはグレイトフル・デッドの"緩さ"とは対を成す"厳格さ"が特徴だ。
圧巻はラストの「ビーバップ・タンゴ」で、観客をステージに呼び込みダンスをさせ、さらにはストリッパーまで招いて繰り広げられる猥雑な魅力に満ちたエンターテインメント・ショーはロック・ヒストリーにおける最重要シーンで、ザッパ・ファンならずともロック・ファン必見の瞬間だ。

そして今回、ロキシ―・ザ・ムーヴィー日本盤での特徴はセリフも歌詞も完全日本語字幕対応している事である。
ザッパの曲は風刺、おちょくり、エロといった歌詞にもその面白さがあるのは周知の事実だ。これまで日本語字幕が許されなかったことも多いザッパの映像作品とは違い、本作はステージでのザッパのジョークや、観客との愉快なやりとり、そして歌詞にも字幕を付けた完全日本語字幕対応になっていて、演奏だけではないザッパの音楽の魅力がたっぷり味わえる映像作品だ。

さらに嬉しいことにサウンドトラックCDまで収納されており、レコード/CDのコレクターには見逃せない逸品となっている。

最後に、本作には隠しトラックが収録されている。隠しトラックなのだから本来この場で発表してはいけないことだが、隠しておくにはもったいなさすぎるお宝映像が収録されているので、ヒントだけ残して、これを探すのは、ファンにとってもう一つのお楽しみだ。

-海外プレスリリースより-
フランク・ザッパのショーは単なるライブではなく、それは「経験」だ。"インプロヴィゼーション"、"ミュージシャンシップ"、そして"知性的皮肉"という名の空中飛行を、このザッパ・ショーで経験できる。
唯一無二の作曲家でありギタリストであるザッパは、クラシック、ジャズ、ブルース、ドゥバップなど、伝統的な音楽もそうでないものも、彼が影響を受けた様々な音楽をミックスし、比類なきユーモアと大胆不敵さによりロックンロールの既成概念を打ち壊し再定義した。彼の作る音楽そのものが何世代にも及ぶミュージシャン達に影響を与え、彼らを圧倒することになった。
ロキシ―・ザ・ムーヴィーは1973年12月、ハリウッドのロキシ―・シアターにて3日間に渡り撮影された。この作品はその「経験」をさらに魅力的にし、音楽革命のパイオニアとしてのザッパを証明するものだ。
フランク・ザッパによる作曲、ディレクション、指揮、演奏と、ザッパの魅力が全て詰まったこの歴史的なショーから40年を経て、ゲイル・ザッパ、アメット・ザッパ、ジェフ・ステインによりこのロキシ―・ザ・ムーヴィーは完成され、ようやくフランク・ザッパ絶頂期の姿を目にすることができることになった。

<ゲイル・ザッパ(フランク・ザッパの妻)>
「フランクは音楽のバリアを打ち壊し、オーディエンスに現代音楽の真の可能性を教え、彼らを楽しませて来た。決して真面目に捉えられ過ぎることなく。どんな人にも楽しんでもらえるんだ、8歳から13歳の子供達だってね、と彼はいつも言ってたわ。母親になってみて分かったけれど、ちょうどその年頃は、想像の世界がどんどん広がっていて、その頃得た色んなアイディアはずっと残っていき、その後も広がっていくの」

<アーメット・ザッパ(フランク・ザッパの息子)>
「ロキシ―・ザ・ムーヴィーが遂に発売されることになり、とても嬉しいよ。ヘラクレスばりの努力のおかげだね。作品の復活に向け、細部に渡り、たくさんの愛や時間、エネルギーや労力が注がれているんだ。このムーヴィーは相当ロックしてるし、古くからのファンはもちろん新しいファンも認めてくれるはずさ。エンジョイ!」
●2015.10.28. 日本先行発売
『フランク・ザッパ&ザ・マザーズ / ロキシー・ザ・ムーヴィー』(歌詞対応完全日本語字幕)
Frank Zappa & The Mothers/Roxy The Movie

■DVD+CD : 5,500円(本体価格)+税 YMBA-10608/9
■ブルーレイ+CD: 6,500円(本体価格)+税 YMXA-10610/1

解説:大山甲日 / 梅村昇史
発売:ヤマハミュージックメディア
販売:ソニー・ミュージックマーケティング

【DVD/ブルーレイ収録曲】
1. Cosmik Debris コズミック・デブリス
2. Penguin In Bondage ペンギン・イン・ボンディッジ
3. T'Mershi Duween ティマーシ・ドゥウィーン
4. The Dog Breath Variations ドッグ・ブレス・ヴァリエーションズ
5. Uncle Meat アンクル・ミート
6. RDNZL リダンズル
7. Inca Roads インカ・ローズ
8. Echidna's Arf (Of You)  エキドナズ・アーフ
9. Don't You Ever Wash That Thing?   ドント・ユー・エヴァー・ウォッシュ・ザット・シング
10. Cheepnis - Percussion チープネス ― パーカッション
11. Cheepnis  チープネス
12. I'm The Slime  アイム・ザ・スライム
13. Big Swifty ビッグ・スウィフティー
14. Be-Bop Tango (Of The Old Jazzman's Church) ビーバップ・タンゴ
15. Don't Eat The Yellow Snow ドント・イート・ザ・イエロー・スノー
―ボーナス・トラック―
16. Pygme Twylyte ピグミー・トワイライト
17. The Idiot Bastard Son ジ・イディオット・バスタード・サン
18. Dickies's Such An Asshole ディッキーズ・サッチ・アン・アスホール

【サウンドトラックCD】
1. Cosmik Debris コズミック・デブリス
2. Penguin In Bondage ペンギン・イン・ボンディッジ
3. T'Mershi Duween ティマーシ・ドゥウィーン
4. Dog/Meat ドッグ/ミート
5. RDNZL リダンズル
6. Echidna's Arf (Of You)  エキドナズ・アーフ
7. Don't You Ever Wash That Thing?   ドント・ユー・エヴァー・ウォッシュ・ザット・シング
8. Cheepnis - Percussion チープネス ― パーカッション
9. Cheepnis  チープネス
10. Be-Bop Tango (Of The Old Jazzman's Church) ビーバップ・タンゴ

【メンバー】
フランク・ザッパ(ギター/ヴォーカル)
ジョージ・デューク(キーボード/ヴォーカル)
ナポレオン・マーフィー・ブロック(サックス/ヴォーカル)
ルース・アンダーウッド(パーカッション)
トム・ファウラー(ベース)
ブルース・ファウラー(トロンボーン)
チェスター・トンプソン(ドラムス)
ラルフ・ハンフリー(ドラムス)