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アンダーワールドが「Born Slippy (Nuxx)」のミュージックビデオ(Trainspotting Version 1996)をアーカイブ公開

2015/09/19 22:40掲載
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Underworld / Second Toughest In The Infants (Super Deluxe Edition)
Underworld / Second Toughest In The Infants (Super Deluxe Edition)
アンダーワールド(Underworld)が「Born Slippy (Nuxx)」のミュージックビデオ(Trainspotting Version 1996)をオフィシャル・アーカイブ公開。映画『トレインスポッティング』の映像が使われたMTVによるミックス映像



アンダーワールドはこの曲を収めたアルバム『Second Toughest In The Infants(邦題:弐番目のタフガキ)』のデラックス・エディションを発売予定。2CDデラックス・エディションと4CDスーパー・デラックス・エディションがあり。日本盤は11月20日発売予定で日本盤のみSHM-CD仕様。海外盤も同日発売。

デラックス・エディションでは、アビイ・ロード・スタジオで行われた最新リマスター音源を採用。またオリジナル・アルバム未収録のシングル曲やBサイド曲、未発表音源が収録されます。

またスーパー・デラックス・エディションには「Born Slippy (Nuxx)」の原型となる未発表音源(94年新宿リキッドルームこけら落とし初来日公演の音源も含む)も収録されたディスクが付属されます。このディスクには原型となる未発表デモ、ライヴ音源から最終形までを収録します。

なお、海外では同日にリマスター音源を採用した180グラム重量盤のアナログレコードも発売されます。

以下、海外プレス・リリース(日本語訳)より

「ペット・ショップ・ボーイズ、ニュー・オーダー……いや、ピンク・フロイドとも肩を並べるイギリスのバンド。アシッド・ハウスがほかになにも遺さなかったとしても、じゅうぶんその存在価値はあった」ザ・フェイス
「ほかのどんなダンス・ミュージックともまったく似ていないダンス・ミュージック」モジョ
「実際の話、このアルバムに匹敵する作品はほかに存在しない」セレクト5

 1996年3月16日にリリースされた『弐番目のタフガキ』は、アンダーワールドの傑作である。出世作となった1994年の『ダブノーベースウィズマイヘッドマン』(イギリス有数の重要なダンス・アクトという、バンドの評価を決定づけた作品)につづく『弐番目のタフガキ』は、彼らが独自の境地に達し、この国の生んだもっとも先進的なエレクトロニック・ミュージックの数々をつくりあげた作品だった。今回のリイシューではアルバムに初のリマスターがほどこされ、レアなシングル、リミックス、そして未発表のスタジオおよびライヴ・トラックをはじめて集大成した一連のスペシャル・エディションがリリースされる。
 
『弐番目のタフガキ』は人間と機械の完璧なハイブリッドだ。それは半分だけチューニングを合わせた海賊FM局の狂躁的なエネルギーで破裂しそうなレコード??夜の薄汚れた街をふらつき、犬の通り道とネオンで明るい終夜営業の店のあいだで身をかがめるレコードだ。歌詞の面で見ると、これはダンスフロアの溶融炉心??ふと耳にした会話の断片が手でつなぎ合わされて、線香花火のようなリズム・トラックとなり、風変わりで、目まいのする、真似のできない形態の音楽を生みだす場所からの盗撮だ。

 初期のドラムンベース・シーン、ミニマリストの作品、そしてヨーロッパのテクノ・アンダーグラウンドからの影響はあるものの、『弐番目のタフガキ』はつまるところ、アンダーワールドのようにしか聞こえない。それは真の意味でユニークなアルバム??そのパワーのきわみにあって、時代のトレンドにいっさい左右されることなく、まったく比類のない音楽をつくりだしたリック・スミス、カール・ハイド、ダレン・エマーソンのサウンドなのだ。
 
「モジョ」誌に「現代の古典」と評されたアルバムは、「セレクト」、「ザ・フェイス」、そして「ムジーク」誌(R. I. P.)で満点を獲得、「NME」、「Q」、「ミックスマグ」誌でもほぼ満点に近い評価を受け、マーキュリー賞と複数のブリット・アウォードにノミネートされた。アルバムはチャートを9位まで上昇し、1枚のトップ30シングル「パールズ・ガール」を生んだ。『弐番目のタフガキ』がリリースされたのと同じ年に、アンダーワールドはアーヴィング・ウェルシュの小説を映画化した『トレインスポッティング』の大ヒットを受けて、1995年の「ボーン・スリッピー:ナックス」再発した。そのシングルはイギリスで100万枚以上を売り上げ、チャートには41週ランクされて最高位2位を記録。「NME」と「メロディ・メイカー」の両誌で、年間最優秀シングルに選ばれた。

『ダブノーベースウィズマイヘッドマン』の時と同じく、『弐番目のタフガキ』のリイシューに際しても、オリジナルのアルバムがはじめて(アビイ・ロードで)リマスターされている。ボーナス・ディスクには同時期にリリースされたアルバム未収のシングル曲、B面曲、リミックスのほかに、レコードづくりのプロセスをうかがい知ることができる魅力的な未発表トラックの数々を収録。またスーパー・デラックス・エディションのディスク4には、「ボーン・スリッピー:ナックス」の成り立ちを追う、未発表レコーディングがフィーチャーされている。そこではこのアイコン的なナンバーが、最初期のまだ未発達なスタジオ・ヴァージョンから、最終的なエクステンデッド・ミックスへと変化していく過程を、1994年のライヴで披露された複数の未発表ヴァージョンを通じてたどっていくことができるのだ。

●『Second Toughest In The Infants(邦題:弐番目のタフガキ)』4CDスーパー・デラックス・エディション

CD1: (オリジナル・アルバム)
1. ジャニータ:カイトレス:トゥ・ドリーム・オブ・ラヴ
2. バンスタイル / サピーズ・カリー
3. コンフュージョン・ザ・ウェイトレス
4. ロウラ
5. パールズ・ガール
6. エア・タオル
7. ブルースキー
8. スタッガー

CD2: (シングル曲、Bサイド曲、リミックス)
1. チェリー・パイ
2. オイッヒ・オイッヒ
3. パピーズ
4. モザイク
5. ディープ・アーチ
6. パールズ・ガール(ティン・ゼア)
7. パールズ・ガール(14996 ヴァージョン)
8. ボーン・スリッピー(オリジナル・インストゥルメンタル・ヴァージョン)
9. ボーン・スリッピー:ナックス(ディープ・パン)

CD3: (未発表音源)
1. バグ
2. コンフュージョン・ザ・ウェイトレス(シー・セッド)
3. D+Bシング
4. ダーブレイ・ストリート
5. 4 クラウンズ
6. ロウラ A1806
7. ビング・ヒア
8. テクノ・サング
9. パールズ Ver2
10. ブラッディー 1

CD4: ボーン・スリッピー:ナックス(原型となる未発表デモ、ライヴ音源から最終形までを収録)
1. ナックス A1796
2. ナックス A2221 UWライヴ (2セット) レスター M ドッグ 94年
3. ナックス A4712 ライヴ@ザップ・クラブ ブライトン 94年2月
4. ナックス A4733 UWライヴ アムステルダム94年4月
5. ナックス・リキッド・ルーム94 A2254 UWライヴ 新宿リキッドルーム 94年
6. ナックス フロムA1825
7. ボーン・スリッピー:ナックス